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JRA秋華賞(G1)は「影のディープインパクト産」を狙え? 「非ノーザンファーム」馬の成長力に期待

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 レース後、鞍上の川田騎手からは「1週前の追い切りで好感触を得ており、今日の返し馬も上々の雰囲気でした。これだけスッとゲートを出られたのも、身体に逞しさが備わったからこそでしょう。向こう正面で何度か頭を上げたのは、他馬に寄られて手綱を引っ張ったため。折り合いを欠いた訳とは違い我慢して走れていました。ただ、いざ直線で合図を送っても反応してくれませんでした。決して最後までバテてはおらず走るのを止めている感じも無かったです。敗因が全く分からず申し訳ありません」と、同馬の結果に疑問を感じたコメントを残した。

 また同馬を管理する中内田調教師は「一見、序盤に行きたがるような風に見え、それが直線で伸びを欠いた原因かなと思いましたが、川田騎手の話を聞くと全く違う様子でした。何度もリプレイで確認しましたが現時点では理由が特定できません。こういうのが競走馬の難しいところです。厩舎へ戻って状態を確認して再度検討したいと思います」と、不可解な敗戦の理由を考慮しての再調整を念頭においた。

 ローズSは原因が特定できない敗戦だったオールフォーラヴだが、”休みボケ”のきらいがあったのではないだろうか? 以前、ゴールドシップで宝塚記念を勝った内田騎手はインタビューで「馬は生き物なので、いいデキでも当日走りたくないと思ったら走らない。今日は走りたいと思ってくれて良かったです。やる気満々でしたから」という言葉が思い起こされる。競走馬のメンタルはフィジカルよりもある意味、大切という事だ。

 というのも、幸英明騎手が跨ったオールフォーラヴの1週前、当週追い切りが圧巻! 栗東CW良6Fの調教で10/4「79.8- 64.6 – 50.4 – 37.1 – 12.2」(直線強目余力あり)、10/10「80.7- 65.7 – 51.3 – 37.3 – 11.8」と、神戸新聞杯で2着したエタリオウの調教タイム「81.1- 65.6 – 50.9 – 37.0 – 11.8」を凌駕している。これこそが本番に向け”トライアルでひと叩き”という効果なのだろう。また、ここまで強い負荷をかけた調教をつけられても、馬体重は478kgと目減りすることなく増加しており、急成長と遂げているようだ。”天高く馬肥ゆる秋 “という諺は、まさに今のオールフォーラヴを表現するのにぴったりだ。

 オールフォーラヴ陣営が本番の舵取りを任せた新パートナーの幸英明騎手は、毎年コンスタントに50勝以上をあげるベテランジョッキー。ましてやスティルインラブ で牝馬三冠を成し遂げた経験の持ち主でもある。大一番を前に覚醒したオールフォーラヴ × 牝馬三冠ジョッキーなら、競馬に絶対はないことを見せてくれるかもしれない。人気はないが押さえて起きたい穴馬の1頭だ。

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