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JRAサラブレッド「保険金殺害事件」から2年。またも競走馬「銃殺」可能性に牧場関係者へ広がる衝撃……

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 先月26日、北海道函館市鉄山町の牧場で放牧されている競走馬が死んでいるのが見つかった。馬には銃弾が貫通したとみられる痕があり、射殺の可能性が高まっている。

 死んでいたのは生後3カ月という牡馬。将来は、帯広で開催されているばんえい競馬の競走馬としてデビューする予定だったという。馬の所有者の秋山邦雄さんは「馬を鉄砲で撃つってのはとんでもないこと。馬を持ってる人は心配。これからまた狙われたら大変なこと」と怒りを露にし、警鐘を鳴らしている。

「現在、警察が状況を調査している最中なので何とも言えない部分もありますが、銃弾は体内から見つかっておらず、貫通している可能性が高いとのこと。流れ弾などによる事故の可能性もありますが、大きな馬の体を貫通していることから、明確な意図を持って銃殺した可能性もあります。いずれにせよ、あまりにも痛ましいニュースと言わざるを得ません。

今回、亡くなった遺体を利用者が発見したように、広大な土地を少人数で管理している牧場も多く、決して警備や安全面への配慮が隅々まで行き届いているとは限りません。牧場経営はいわば、人々のモラルで成り立っている側面もあります。こういったケースは、それを著しく脅かすもの。秋山さんが仰っていた通り、周囲の同業者も心配されると思うので、一刻も早く解決してほしいですね」(競馬記者)

 また、函館市鉄山町の周辺の牧場にはヒグマの出現が確認されており、以前から競走馬への被害も相次いでいた。ただ、今回の場合は遺体の状況から人為的な行為である可能性が高く、秋山さんも「クマではないのははっきりしてんだ」と語っている。

 一昨年には、北海道新冠町朝日の「競優牧場」で放牧中の競走馬2頭が銃殺される痛ましい事件があった。それも経営に行き詰った牧場経営者が保険金目当てで自牧場の馬を射殺するという自作自演……あまりにも身勝手な犯行に牧場関係者にも大きな衝撃となった。

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