
JRA「馬主の執念」ニシノデイジーに「血のドラマあり」クラシックに向けて勝浦正樹騎手も饒舌に
17日に東京競馬場で開催された東京スポーツ杯2歳S(G3)。若駒たちの出世レースとして知られるこのレースを札幌2歳Sの勝ち馬ニシノデイジーが制覇。2着にアガラス、3着にはヴァンドギャルドが続いた。
レースでニシノデイジーは内につけて8、9番手で競馬を展開し、最後の直線でしぶとく脚を伸ばして馬群を縫うように進出。ゴール前はニシノデイジー、アガラス、ヴァンドギャルド、ヴェロックスの4頭が横に並びタイム差ナシでゴール。最後の最後までもつれた激戦をニシノデイジーがハナ差で制した。
レース後、鞍上の勝浦正樹騎手は「スタートは普通に出てくれて良い感じで運べました」「乗っていて良い感じだなと思っていました」と興奮気味に”いい感じ”を連発。ひとしきり相棒を称賛したあと、「距離は伸びても大丈夫だと思います」と今後に言及し、「(クラシックへ向けて)流石にもうみんなも注目してくれるんじゃないですか」と語った。
「勝浦騎手もコメントしていましたが、ニシノデイジーは好走した馬が重賞戦線やクラシックで活躍することが多い札幌2歳Sの勝ち馬だったのにもかかわらず、今回もあまり人気を集めてはいませんでした。しかし、並み居る素質馬を打倒して重賞2連勝を達成したことでいよいよ実力が本物であることが証明されました。今後は否が応でも注目度は高くなると思います」(競馬記者)
2つの出世レースを勝利したニシノデイジー。同馬を所有する西山茂行氏は、レース後に自身のブログを更新し、「個人馬主が重賞勝つのがどれほど大変なことか」「神様からの授かりものと心得ています」などと愛馬の優勝を噛み締めていた。それもそのはず、ニシノデイジーはオーナーである西山氏が所有する馬たちでつないだ、ブログでも自身で”執念の血統”と語るほど思い入れのある1頭だからだ。
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