
JRA「史上初」大記録へアルバート出陣! ステイヤーズS(G2)「同一重賞4連覇」で12年続く”名門の証”繋ぐ
12月1日に中山競馬場で行われるステイヤーズS(G2)に、史上初の同一重賞4連覇を目指して古豪アルバート(牡7歳、美浦・堀宣行厩舎)が出陣する。
JRA史上初の大記録達成も然ることながら、ここは本馬も看板の一翼を担う「厩舎のため」にも負けられない戦いになりそうだ。
関東の名門厩舎の「記録」が風前の灯火となっている。デビュー4年目の2006年に重賞初制覇(函館スプリントS(G3)ビーナスライン)を飾った堀宣行厩舎は、現在12年連続でJRA重賞勝利中。しかし、今年は12月の開催を残して重賞未勝利……長年バトンを繋いできた”名門の証”が途絶えようとしている。
2010年の高松宮記念(G1)をキンシャサノキセキが勝ってG1厩舎の仲間入りを果たすと、同年の天皇賞・春(G1)のジャガーメイルで早々に2勝目。この年は重賞7勝を上げ、一気に関東の有力厩舎に上り詰めた堀厩舎。そこから現在までJRA重賞51勝。今では競馬サークル内で確固たる地位を築いているが、今年は”不振”に喘いでいる。
いや、成績自体は現在44勝を上げ、関東リーディング2位。間違いなくトップクラスといえるだけの結果を残しているが、こと重賞に限っては41頭を送り出して未勝利と苦戦が続いているのだ。
レースを勝つことは大前提だが、大レースで結果を残すことは厩舎に馬を預けてくれた馬主へ大きな賞金を届けるためにも、極めて大きな重要性を持つ。極端に述べれば、例え堀厩舎の半分しか勝てていなくともG1を1、2つ勝っていれば、それ以上の名声が得られるのが調教師といえるだろう。
そういった点で、トップクラスの勝利数を積み上げていても重賞を勝てていない状況は、厩舎にとって決して好ましくない。今年の堀厩舎は重賞2着も3回、3着も2回しかなく、人気面でも2016年には10回あった重賞1番人気が、昨年は3回、今年はここまで0回と全体的な層の薄さが深刻さを物語っている。
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