朝日杯FS(G1)優勝馬の光と闇。あの優勝馬はどこに行った?

今週は阪神JFに続く2歳GIレースの第70回朝日杯フューチュリティステークス(G1)が行われる。来年のクラシックを目指す若駒たちが揃うが、最優秀2歳牡馬(牝馬)がかかったレースだけに、関係者の意気込みは相当なものだろう。
しかし2000年以降の朝日杯FS(旧朝日杯3歳ステークス)優勝馬のその後を見てみると、残念ながらその多くがGI馬とは言えない成績に終わっている。そんな栄光と挫折が、この朝日杯FSの先にはあるのだ。今回はそんな過去の優勝馬が味わった光と闇を振り返ってみたい。
2017年ダノンプレミアム(現役)
昨年の快勝劇は記憶に新しいが、まさかの怪我(右前脚の挫石)で皐月賞を回避したのは痛恨だっただろう。秋も出走を予定していた天皇賞(秋)や香港カップも回避し、年内の休養を発表。過去の優勝馬の轍を踏まぬよう来年の活躍に期待したい。
2016年サトノアレス(現役)
1995年バブルガムフェロー以来となる、藤沢和雄厩舎の朝日杯勝利。ディープインパクト産駒で期待も高かったが、3歳以降はオープン特別1勝のみと寂しい成績に。来週の阪神カップに出走予定で、早熟ではないのを見せたいところ。
2015年リオンディーズ
デビューから2連勝で勝利。3歳は3戦して未勝利で、日本ダービーのあとに脚部不安(左前浅屈腱の繋部分不全断裂)が発覚して引退。ブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬入りとなった。なお弟のサートゥルナーリアは来年のクラシック候補だが、今週の朝日杯FSには出走しない。
2014年ダノンプラチナ
デビュー戦は2着もその後3連勝で勝利。3歳秋に富士Sを勝利したものの、その後は8戦してオープン特別1勝のみで引退。今年6月に南アフリカ共和国での種牡馬入りが決定した。
2013年アジアエクスプレス
デビューから3連勝で朝日杯FSを勝利。しかも初の芝挑戦で勝利という快挙だったが、その後は芝で結果が出ずダートに戻りレパードステークスを勝利。ダート路線での活躍が期待されたが、長期休養を繰り返し、1勝もできず引退。優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。
2011年アルフレード
朝日杯FSをレースレコード、およびコースレコードタイという破格の内容で快勝。一躍ダービー候補に躍り出たが、朝日杯FSを最後に13連敗という屈辱的な成績。そのまま未勝利で2016年に引退し、ノーザンファームで乗馬となった。
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