朝日杯FS(G1)優勝馬の光と闇。あの優勝馬はどこに行った?

2007年ゴスホークケン
アメリカ生まれの外国産馬。落札価格は16万ドル(約2000万円弱)というから決して高額ではなかった。抽選を突破して出走を決めた朝日杯は、衝撃の逃げ切り勝ち。関係者は3歳秋にアメリカのブリーダーズカップ挑戦を目標にしたが、3歳初戦からまさかの12連敗。そのうち9回が10着以下の大敗と完全に早熟だったようだ。その後種牡馬となるも、今年5月に大動脈破裂のため死亡。
2004年マイネルレコルト
朝日杯は2歳コースレコードで快勝。マイネル軍団初の日本ダービー制覇に岡田総帥の期待も高まった。しかしその朝日杯を最後に14連敗と結果が出ず。日本ダービー5着は立派だったが、やはり早熟だったか。その後は脚部不安に悩まされ、二度目の屈腱炎で引退へ。馬事公苑で乗馬になっているという。
2003年コスモサンビーム
朝日杯FSはデビューから7戦目で勝利。2歳で7戦というのは今ではなかなか見られない使い方だろう。明けて3歳は4戦して未勝利だったが、5歳10月にスワンSを11番人気で勝利。復活が期待されたが、次走の阪急杯で競走中止し死亡(死因は急性心不全)。
2002年エイシンチャンプ
朝日杯FSは6月のデビューからなんと9戦目、しかもレコード勝ちだったから驚きだ。続く3歳初戦の弥生賞も勝利したが、そこからまさかの25連敗。JRAのルール上内国産扱いだったが、実質は外国産馬ゆえに早熟性もあっただろう。2006年から大井競馬に移籍したが、そこで3年振りの勝利をあげた。引退後は乗馬へ。
2000年メジロベイリー
朝日杯FSは10番人気で勝利。その後は脚部不安で長期休養に入り、1年3か月後に復帰するも大敗。その後に屈腱炎が発症して引退となった。引退後はサンデーサイレンス産駒という血統背景も後押しして種牡馬となったが、2017年に引退。残念ながら活躍馬を輩出することはできなかった。本年より引退名馬繋養展示事業の助成対象馬に選ばれ、青森の東北牧場でウイングアローなどとともに余生を過ごしている。
これらは朝日杯FSを勝利しながら、その後活躍できず表舞台から姿を消してしまった馬たちだ。もちろんアドマイヤドン(3歳以降芝で未勝利もダートでGI級6勝)、ドリームジャーニー(有馬記念・宝塚記念)、ロゴタイプ(皐月賞・安田記念)といった活躍馬もいるが、その馬たちの種牡馬成績を見ても、優勝馬のその後は厳しい成績といえるだろう。
また、朝日杯FSを勝利して翌年のクラシック(皐月賞・東京優駿・菊花賞)を勝利したのは、過去20年に遡ってもロゴタイプの皐月賞のみ。朝日杯FSを勝利することは、来年のクラシックを目指す上で必ずしもプラスにはならないということかもしれない。実際に朝日杯FSを勝利して日本ダービーも勝った馬は、1993年のナリタブライアンまで遡らなければならないからだ。
こういった傾向からも、やはり早い時期にデビューし2歳GIレースを勝利するような馬は、その後の成長が見込めないということだろうか。もしくはこの時期に無理をしなかった馬のほうが、さらに伸びしろがあるということなのだろうか。
今年はグランアレグリアやアドマイヤマーズ、ファンタジストなどなかなかの素質馬が揃った。どの馬が勝つかわからないが、一発屋で終わることなく活躍してくれることを願いたい。
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