JRA阪急杯(G3)「米三冠の血」ミスターメロディの「一本調子」に疑問? 得意舞台はここではない
24日、高松宮記念(G1)の前哨戦、阪急杯(G3、芝1400メートル)が阪神競馬場で開催される。人気を集める1頭、ミスターメロディ(牡4歳、藤原英昭厩舎)は重賞2勝目を飾れるのだろうか。
ミスターメロディの前走は阪急杯と同舞台の阪神C(G2、芝1400メートル)。鞍上菱田裕二騎手のダイアナヘイローが軽快に逃げ、鞍上C.デムーロ騎手のミスターメロディは内々の3、4番手を追走。4角を回ると馬群から抜け出し、ダイアナヘイローに迫る。交わせるかのようにも見えたが差はなかなか詰まらない。結果、半馬身差の2着。
今回もダイアナヘイローとの対決となり、再度の一騎打ちもありそうだ。陣営は巻き返しを期してくる。
ミスターメロディのデビュー戦は大きな話題となった。一昨年の11月、東京ダート1400メートルで2着馬に8馬身差をつける逃げ切り。コースレコード1分18秒1を更新する1分17秒4というタイムだったからだ。破竹の快進撃が期待されたが、圧倒的な1番人気に支持された500万下特別を2回連続で取りこぼしてしまう。明け3歳となった4戦目で500万下を卒業すると、陣営は次のレースに芝を選択する。藤原英昭調教師は「芝でも走る馬をと考えていた」そうだ。
それが3月、中京のファルコンS(G3、芝1400メートル)。道中は3、4番手を進み、直線で力強く伸びて2着馬に1馬身1/4差をつける完勝だった。レース後、藤原調教師は「さすがに初めての芝が重賞では半信半疑だった」「ヨーロッパの芝か、日本の芝か、どちらの方に適性があるのかは分からなかったけど、これで日本の芝に合うことが分かった」とコメント。これ以降、芝路線を歩むことになった。
次走のNHKマイルC(G1、芝1600メートル)でG1に挑む。先行して直線で先頭に立つ見せ場を作り4着に好走した。しかし、陣営はマイルは長いと判断、距離短縮にシフトする。夏場を休養し、11月のオープン特別と12月の阪神Cで1400メートル戦を使った。オープン特別は休み明けということもあり6着だったが、阪神Cは2着。ファルコンSでも勝っているように芝1400メートル戦の適正が実証された。
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