麻雀Mリーグ『U-NEXT Pirates』は勝って”魅せる”! 登録470万を誇る「ネット麻雀界の覇者」小林剛×朝倉康心×石橋伸洋スペシャル対談
――ライバルチームで特に注目しているところは?
朝倉:前評判の高いところは渋谷ABEMAS(サイバーエージェント)と、赤坂ドリブンズ(博報堂)でしょうか。
小林:渋谷ABEMASは、なんでもできそうなバランスの良い3人が揃った印象です。攻撃力、守備力のどちらかが特に高いというわけではないんですが、どちらも高いレベルだと思いますね。
朝倉:バランスを保ちながら、攻撃的に攻めてくるイメージですね。無理攻めとか、そういう感じではなくて、しっかり守っている時も高打点を作ってくる。同卓していると怖い3人だと思います。
――赤坂ドリブンズで注目している選手は?
小林:村上淳(最高位戦)ですね。一見、「赤ありルールでどうなんだ?」と思われがちですけど、赤ドラなしのRTDリーグの村上しか知らない人は「ちょっと違う村上淳」が見られると思います。
――リーチ主体のスタイルを変えてくる?
小林:少し変えてくると思います。村上も赤アリの麻雀を何万半荘も打ってきていますからね。戦い方はわかっていると思いますよ。
あと、(鈴木)たろう(日本プロ麻雀協会)と園田(賢、最高位戦)も僕にとっては嫌ですね。今回のMリーガー21人の中で「厄介な方から2人選んだ」みたいな組み合わせ。同卓していると、とにかく相手がやり辛いようやり辛いよう打ってくるんで。この2人は、ウチの石橋さんを相手にするくらい厄介です(笑)。
朝倉:KONAMI麻雀格闘倶楽部(コナミ)も怖いですね。リーチがバンバン飛んできて、圧力がある印象。(佐々木)寿人(連盟)さんと前原(雄大、連盟)さんで「チームガラクタ」って言われている通り、リーチの打点もバラバラで読みにくい。スピードもありますし「上手く対応しないとマズイことになるかも」というイメージはありますね。
小林:寿人、前原の2人は、いざ座ってみた時のプレッシャーがとんでもない。映像で見ているとガラクタリーチってわかるんですが、実際に同卓していると威圧感が凄いんですよ。そこは厄介ですね。
――Mリーグが創設されたことによって「麻雀」への注目が広まっている。
小林:広がってほしいですし「自分たちでも広げなきゃ」と思いますね。Mリーガーになったことで昔の友達から連絡が来たりもしましたし、SNSなども積極的にやっていきたい。
Mリーグは放送が週4日、それも19時からあるじゃないですか。これってプロ野球のナイター中継と似てますよね。家に帰ってテレビをつけたら野球ではなく、麻雀をやってる……Mリーグでは、そんな環境になると思うので「これは絶対に活かさないと」という思いはあります。
朝倉:麻雀はルールが複雑なので、メジャー化に向けて「将来的には、もっと簡単なルールになった方がいい」と思いますね。例えば、符計算をなくすとか、役の種類を減らすとか。
正直、僕自身もルールを見直すことには抵抗があります。でも、今の麻雀番組はみんな「ルールがわかっている人しか見てない」と思うんです。そう考えると、この先ルールを簡単にしていかないと、この”輪”が広がっていかない。
その点、Mリーグは非常にいいきっかけだと思いますね。例えば、対局が始まる1時間前くらいに時間をとって、初心者向けのルール説明みたいな番組があってもいい。それだけで見てくれる人が増えると思うんですよ。