パチンコ「極乗アタッカー＆2400発大当り」でファンを魅了したライトミドルの名機!!

パチンコで勝つためのポイントとは

　ハンドルを回せばいいだけのパチンコは、実は非常に繊細で複雑な遊びなのである。基本的に「設定」で優劣が決まるパチスロは、その部分だけにフォーカスをあてれば良い（技術介入機は除く）。極めて単純。

　ところが、パチンコはそう簡単に話がいかない。ヘソがすこぶる回ったとしてもアタッカーの状態が芳しくなく実際は負ける台であったり、右打ちを普通に消化すると気がつかないうちに不利な状況になるなど、勝敗のポイントが多岐にわたる。

　これは一方で、ファンをパチンコから離れさせる要因にもなりかねない。特に大当りや確変、RUSHなど、ファンが興奮し、喜びを感じている最中にこそ落とし穴が潜んでいるもの。せっかく大当りや連チャンを楽しんでいるのに水を差すこととなり、一気に興ざめしてしまう。

　そこでメーカーはホールが状態を変更できないような電チューなりアタッカーなりの構造や仕組みを考案し、爽快感や高揚感を故意に失わせないような機種を作るのである。

　とりわけ、アタッカーについては各メーカーがさまざまアイデアや技術を組み込んで注力している部分になる。実際、アタッカーの優秀さによって人気や話題を集めたマシンは多い。

　単純にサイズを大きく取り入賞範囲を拡大することで多くの玉を取り込むタイプのものから、構造を工夫することによってこぼれ玉を排除するようなものまで多種多様である。

　あるいは、普通に打っていても規定個数を越えての入賞、いわゆる「オーバー入賞」が連発するようなパターンのアタッカーも存在する。

アタッカーが優秀なマシンといえばコレ

　こういった特徴的なアタッカーとしてはサミーの「ZEROアタッカー」に知名度的な優勢が見られるが、最強と名高いのは「極乗アタッカー」である。搭載されているのは『CRフィーバー真花月』。

　サイズとしてはいたって普通のものだが、開閉口の上部に突起が設けられており、この突起によって打ち出された玉のスピードが殺されたうえに突起の障害によって開閉口上に玉が渋滞するようになっている。

　そこでスライド式の開閉口が内部に収納されると貯留していた玉が一気にアタッカーに入賞し、すばやく規定の個数を吸い込んでいくのである。また、アタッカーが閉じている時間も非常に短く設定されているので、ラウンド間の無駄玉がほとんど発生しない工夫もなされている。

　どれほど優秀かといえば、実質的には出玉を獲得できないとされているアタッカーパカパカ＝突確でも入賞してしまうのである。本機の突確は16ラウンドなので16ラウンド分パカパカするのだが、それで約600発の出玉を獲得できるほど。

　スペックはミドルとライトミドルの2種類用意されていたが、確変突入率が55.4％と51.5％とそれほど差がないうえにライトミドルでも16ラウンド2400発が獲得可能となっていたので、バランスの良さで後者の人気が高かった。

　遊びやすい確率ながら右打ち中の半分以上が2400発、しかも優秀なアタッカー性能によってそれ以上の出玉も期待できる。スペック面もさることながら、突出したデバイス機能によって支持を得た名機である。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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