パチスロ「月に120万円負け」の強者…素敵な常連さんのお話

『海物語』のシマは“ネタ”の宝庫!?

『海物語』シリーズを打っていると知らない人と仲良くなる事が多い松戸檸檬です。どうもこんにちは。

　他の機種だとそんな光景はまず見ないのに（なんだったら殺伐とした雰囲気すら漂っている）海のシマでは“あるある”である。おそらくゲーム性がシンプルが故に打ってて暇になるんでしょう。

　確かに私も暇でぼけーっとしているし、他の人のリアクション等を観察しがちである。人間観察が好きな人だったら持ってこいの場所だし、私にとってはネタの宝庫でもある。

　私が最近ハマっている『P大海物語4スペシャル BLACK』（以下、黒海）を打っていた時のこと。海のシマには、パチンコにいがちなおじいさんおばあさんが多い。

　見た目を言えば、オシャレする気はなく、ちょいとそこまで買い物に来たようなラフなスタイルをしている人が多い。その中で珍しく小綺麗な格好をしている70代後半から80代前半であろうマダムがいた。

パチンコだけじゃなくスロットも長年やってるヘビーユーザー

　おばあさんにしては腰も曲がっていないし、背も高く160cmは余裕で超えていて、シュっとしててカッコよかった。よくデータカウンターを見ていたマダムと何かのタイミングで目が合ってしまったので笑顔で挨拶した。その後、何度か目撃したけど、常連のおじさんと話していたので、どうやらマダムも常連さんのようだ。

　ある時、朝イチでマダムと私しかシマにいなかったんだけど、私の狙い台がマダムの隣だった。しかし、少し回しても思った以上に回らず、台移動のタイミングでマダムも移動した。

　そして、2人はまた並びで打つことになった。偶然、台移動をしたのに並び打ちって面白いなーと内心思っていたけれど、話すタイミングもなかったので、そのまま打ち続けた。

　先にマダムが初当りを引き、調子良く連チャンさせていた。その横では私は190回転を超えていた。全然リーチも来ない静かな海をずーっと眺めているだけ。200回転を超えたら辞めようかな…と思った時に、サメのノーマルリーチで、すっと止まった。そして、10R昇格。

　その時、マダムも私の様子を見ていたのが分かっていたので、つい「当りましたー」と話しかけてしまった。そう、いつもは話しかけられる事が多いのに、今回は私から話しかけちゃったパターンなのである。

　そこから、「いつも何打ってるんですか？ 」などと軽い質問をきっかけに会話するとパチンコだけじゃなくスロットも長年やってるヘビーユーザーということが判明。パチンコの本場、名古屋にも打ちにいったらしいし、アラジンで月に120万も負けたらしい。いやーん、ゴリゴリじゃーん！

　お孫さんが大学生と言うので、「一緒に打つんですか？」 と聞くと、顔をしかめて「いやいや、やらない」と言っていた言葉の行間には「絶対にやらせたくない」という意味が含まれていた。うん、分かるよ。月120万負けちゃう趣味は絶対に内緒だよね。

　パチンコを打つ時、隣におじいさんおばあさんがいて、何かきっかけがあれば話してみて欲しいな。ものすごいネタを持ってたり、独自のオカルト（連チャンした後は寝かせる等）を聞くと、ただ打って勝つか負けるかのパチンコやスロットもより深みが出るってもんだ。