
スプリントで「6馬身」圧勝の牝馬レーヌミノルが遠征で登場! 京王杯2歳S(G2)はハイレベルな2頭の牡馬が迎え撃つ

5日の京王杯2歳S(G2)。最大の注目馬は、9月4日に行われた小倉2歳S(G3)を「6馬身」という1200m戦では異例の大差で完勝したレーヌミノル(牝2 栗東・本田厩舎)だ。
淀みないハイペース、最後の直線ではすべての馬がバテて止まる中、レーヌミノルだけ脚色がまったく衰えず差を開く一方の走り。まさに圧巻だった。騎乗した浜中俊騎手も1週前追い切りの段階で「普通に回ってくれば勝ちますよ」と絶対の自信を誇っており、レース後も「距離はマイルまではもつと思いますし、G1も狙える馬」と今後の可能性を語っている。
小倉滞在組のライバルたちが「夏バテ」したことで着差がついた、という話もあるが、それが真実だとしてもスプリントとしてはなかなかあり得ない差をつけた現実は揺るがない。マイル~短距離の重賞馬を多数輩出するダイワメジャーの”最高傑作”になる可能性もゼロではないだろう。
ただ、ライバルとなる牡馬も黙って後塵を拝する気はないだろう。函館2歳S(G3)をレコードで制してデビュー2連勝中のレヴァンテライオン(牡2 栗東・矢作厩舎)が最大のライバルだろう。米国のPioneerof the Nileを父に持つ未知数度の高い外国産馬だが、その分不気味さは強い。3年前のアジアエクスプレスが朝日杯FSを制しているように、レヴァンテライオンも強豪へと飛躍する素質はあるだろう。
現在全国騎手リーディングトップをひた走る戸崎圭太騎乗で新馬、くるみ賞と連勝したコウソクストレート(牡2 美浦・中舘厩舎)も期待度の高い1頭だ。父は今年の桜花賞馬ジュエラーを輩出したヴィクトワールピサ、母父に朝日杯、安田記念勝利のアドマイヤコジーンという血統は、豊かなスピードを持ち合わせている可能性が高い。すでに京王杯と同じ東京1400m戦を制している点も大きなプラス材料だろう。
PICK UP
Ranking
17:30更新横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
関連記事
「G1を狙える馬」浜中俊騎手が絶賛のレーヌミノルの走りは「歴史的スプリンター」クラス!?小倉2歳S(G3)史上最大着差6馬身の圧勝劇の「裏」に隠されたカラクリとは
18年ぶりの快挙なるか!?「次元が違う」九州産馬の大物カシノマストが「韋駄天」から継承された狂気のスピードを見せつける
武豊が札幌2歳Sで「4000勝」を手に!? 騎乗するタガノアシュラが「期待大」な理由と、本人の「クールコメント」
マイネル軍団の岡田総帥が見出した「地方の怪物」トラストが一変!札幌2歳S(G3)に向けた圧巻の最終追い切りに「前走とは比較にならない」
新潟2歳S(G3)で「新種牡馬3頭」の期待馬が激突!激しい生存競争を生き残るため「最重要」のマイル重賞を手にする種牡馬は……