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2016.09.04 07:37
18年ぶりの快挙なるか!?「次元が違う」九州産馬の大物カシノマストが「韋駄天」から継承された狂気のスピードを見せつける
編集部
JRAで活躍する大半のサラブレッドが北海道で生産されていることに対して、「九州産馬」はその名の通り、九州で生産育成されている馬のことをいう。
北海道などの主流と比較すれば、種牡馬や繁殖牝馬の質、馴致の技術などがまだまだ劣っており、基本的に九州産馬が活躍することは難しい。
従って、多くの九州産馬は7月の九州産馬限定の新馬戦でデビューを飾り、そこを勝ち上がれば8月に行なわれている唯一の九州産馬限定オープン・ひまわり賞に参戦する。言い換えれば、毎年のひまわり賞は九州産馬の頂点を懸けた「九州産馬のダービー」のようなものだ。
では、その後はどうするのか。
その後は当然、一般の2歳馬と同じレースで走ることとなり、多くの九州産馬は引退までほぼ何もできずに大敗を繰り返す。なかなか凄惨な立場だが、それくらい九州産馬は大きく劣っている。
だが、それが「必ず」というわけではない。
かつて地方の笠松競馬からJRAの頂点に登りつめたオグリキャップや、最近では北海道の中小牧場で産まれたモーリスやゴールドアクターに代表されるように、時として生まれや育ちの”ハンデ”を軽く克服してしまう名馬が出現するのが競馬の面白いところだ。
そして、それは九州産馬も決して例外ではないのだが、現実はそう甘くない。
2012年のコウエイピース以来、ひまわり賞の勝ち馬は4年連続でその年の朝日杯フューチュリティS、もしくは阪神ジュベナイルFといった2歳G1の「最下位」を記録している。
言い換えれば、ここ数年の2歳G1の最下位は九州産馬代表の「指定席」と述べても過言ではない。つまり、いくら強くとも所詮は九州産馬の中で強いだけなのだ。
だが、どうやら今年のひまわり賞馬カシノマストは、これまでの九州産馬とは「次元」が違うらしい。
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