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武豊と藤田菜七子の重賞対決は「明暗」クッキリ……JRA史上初の女性騎手による重賞制覇へ今後の「期待」と「課題」

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 3日に行われた小倉2歳S(G3)は、競馬界が誇るレジェンド武豊騎手と、アイドル藤田菜七子騎手との対決で大きな注目を集めた。

 しかし、結果は武豊騎手の圧勝。この夏の小倉で2つ目の重賞をゲットした一方、藤田菜七子騎手は最下位と「明暗」がクッキリと分かれる結果に終わった。

 武豊騎手が騎乗していたのは、3番人気のアサクサゲンキ。

 8枠17番という外枠からのスタートだったが、好スタートを切ってすんなりと逃げ馬の番手につける競馬は、同じ小倉の1200mを勝ったこの日の1Rとまったく同じパターンだった。2番手を走り、最終コーナーで早々に先頭に躍り出た1番人気のモズスーパーフレアをがっちりとマークする形で最後の直線に入っている。

 1Rを勝った際は、同じく1番人気で先頭を走っていたラブカンプーをマークし続け、最後の直線で上手く併せ馬の形に持ち込むと、後続を大きく引き離すことに成功。最後は2頭のマッチレースを制して勝利していた。

 その時と同じように、武豊騎手は難敵と目されたモズスーパーフレアとの叩き合いに持ち込もうとしたが、相手が残り200mを切ったところで相手が脱落。レース後の勝利騎手インタビューで「短い小倉の直線を長く感じました」と語った通り、最後は1頭になったが1馬身1/4の差をつけて追撃を振り切った。

「スタートが良く、道中もいい感じで走ってくれました。手応えが良かったので早めに先頭に立ちましたが、押し切ってくれると思っていました。競馬で初めて乗りましたが、強くなっているみたいです。ヤンチャなところがありますが、まだ伸びしろがあるのだと思います。いい形で締めくくれましたし、また秋に向けて頑張りたいです」

 特にファンの多い小倉での大歓声に包まれながら、涼しげな表情でそう語った武豊騎手。この夏は同じく小倉の1200mで行われた北九州記念(G3)も制しており、1200mという短い距離の中でも冷静な騎乗が光った。

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