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2018.06.05 07:54
JRA牡馬クラシック「遅れてきた超大物」登場!?「シルク×オルフェーヴル」の大器が”東京最速の末脚”でデビュー戦を圧勝!
編集部
しかし、そこからの伸び脚が他馬とはまったく違った。吉田騎手のゴーサインに応えるように、外から豪快に馬群を一飲み。追えば追うほど伸びそうな手応えで先頭に立つと、最後は流したままゴール板を駆け抜けた。
「4コーナーでのギアの上がり方は、未勝利馬のものではなかったですね。普段はフワフワするようなところもありますが、レースに行けば真面目に走るし、まだ伸びしろがあるので今後が楽しみです」
レース後、吉田騎手がそう語った通り、これがデビュー戦とは思えない末脚の破壊力を見せつけたミスティックグロウ。記録した上がり3ハロン33.0秒はこのレースだけでなく、この日の東京競馬場で最速。ペースは全く違うが、メインの安田記念(G1)を差し切ったモズアスコットでさえ、上がり3ハロン33.3秒だったのだから恐れ入る。
「まだ未勝利を勝っただけだし、モズアスコットと比べるのはかわいそう。ただ、あの馬も、ちょうど去年のこの時期にデビューした馬だし、ミスティックグロウも楽しみなことは確か。今年の3歳が旋風を巻き起こしているシルクレーシングの所有馬で、”当たり”を引けば大きい長距離砲のオルフェーヴル産駒と大物感は十分。すでにダービーも終わって、デビューがかなり遅れてしまったけど、秋の菊花賞戦線に絡んでくるようなら面白い存在になりそうだね。
今後の課題はやっぱり体質かな。関係者の話だとこの馬は本来、去年の秋頃のデビューを目指していたんだけど、強い追い切りをすると体調を崩すの繰り返しで、なかなか軌道に乗れなかったみたい。その後も慎重に調整しながら、ようやくレースが出来るくらいには体質が強化されたみたいだけど、まずは今回の反動を見てからだね」(競馬記者)
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