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JRA津村明秀「悔しさ晴らす」カレンブーケドール紫苑S(G3)圧勝で秋華賞に王手?

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 3年前にG3に格上げされた紫苑S。昇格初年度に2着に入ったヴィブロス、その翌年の勝ち馬ディアドラが秋華賞(G1)を勝利しており、秋の大一番との親和性の高さで知られている。前哨戦の意味合いも強いその1戦にカレンブーケドール(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)が出走を予定している。

 カレンブーケドールはデビュー戦で2着。勝ち馬は後に、皐月賞(G1)3着、日本ダービー(G1)2着と牡馬クラシックで活躍したダノンキングリーだった。2戦目もあと一歩で勝利を逃したカレンブーケドールは、3戦目でなんとか勝ち上がりを決める。

 今年はクイーンC(G3)で始動するも、勝ち馬から0.2秒差の4着。その後、オークストライアルであるスイートピーS(L)へ向かい、勝利してオークスへの切符をゲットしていた。

 そして迎えた本番で、カレンブーケドールは4番手で進む。最後の直線で一度は先頭に立つも、外からラヴズオンリーユーが強襲。カレンブーケドールは粘りを見せるも、タイム差なしの2着に終わっていた。

「戦前、カレンブーケドールは12番人気と期待薄でした。これはスイートピーSを勝ち、本番のオークスでも活躍したのが、2006年にこのふたつのレースを勝ったカワカミプリンセス、さらに翌年のスイートピーS2着、オークスで3着に入ったラブカーナぐらいしかいなかったからでしょうね。それ以降は2018年から過去10年で、スイートピーS組が【0.0.0.22】と不振だったことも影響していたと思います。

 前評判こそ低かったものの、見事にカレンブーケドールはそれを覆すことに成功しました。この紫苑Sでも前走を彷彿とさせるような走りを見せ、あれがフロックではなかったことを証明してもらいたいですね」(競馬誌ライター)

 オークスでカレンブーケドールは激走を見せたものの、ラヴズオンリーユーとM.デムーロ騎手とのコンビの前にわずかクビ差で涙を呑んだ。この敗戦を人一倍悔しがったのが、鞍上の津村明秀騎手だ。

「もし勝利していれば、悲願のG1初制覇でしたからね。レース後、津村騎手は開口一番に『悔しい!」と感情を露にしていましたが、それも当然ですよ。ただそれだけではなく、『まだまだこれから走ってくれると思う』と相棒の今後に大きな期待を寄せていました。

 カレンブーケドールは前走後、山元TCに放牧に出され、約1カ月前に美浦へ帰厩。1週前追い切りは津村騎手に背に、坂路で4F51秒7、ラスト13秒1を記録しました。時計はあまり出ていませんが、国枝調教師は『動きは良かった』と評価し『中山2000も合っていると思います』と自信をのぞかせていましたよ」(競馬記者)

 人馬ともに悲願のG1へ向けて負けられない1戦。ここを勝ち、秋華賞へはずみをつけることができるだろうか? 好走を期待したい。

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