JRA阪神JF(G1)「2強斬り?」クラヴァシュドールに期待大……牡馬トップクラス・サリオスと五分の戦い
8日に阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)。今年の2歳女王決定戦は、アルテミスS(G3)を制したリアアメリア、新潟2歳(G3)を勝ったウーマンズハートの直接対決に注目が集まっている。だがその2頭に匹敵する実力を秘めていると一部で話題になっているのが、クラヴァシュドール(牝2歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
クラヴァシュドールは父ハーツクライ、母パスオブドリームズ、母父はG1競走で6勝をあげ、芝、ダート問わずに活躍したGiant’s Causewayという血統を持つ。
9月に阪神競馬場で行われた新馬戦(芝1600m)では藤岡佑介騎手を背に、好位追走から上がり最速の末脚を繰り出して危なげなく勝利。2戦目はサウジアラビアRC(G3)で、牡馬に挑戦。レコードVを決めたサリオスの前に敗れはしたものの、0.2秒差の2着。さらに勝ち馬と最速タイの末脚を見せ、実力を証明してみせた。
「前走は最後こそサリオスに離されたものの、それまでは五分に渡り合っていました。サリオスは2歳牡馬の中でもトップクラスとの評価もありますし、それと互角のレースが出来たのですから、相手がリアアメリア、ウーマンズハートといった評判馬とはいえ、期待されるのも当然でしょう。今回の阪神JFは2強ではなく、3強の争いと考えていいかもしれません」(競馬誌ライター)
1週前追い切りでは主戦の藤岡佑騎手を背にウッドで併せ馬。5F69秒3、ラスト11秒7を記録し、僚馬に1馬身半差先着してみせるなど、調整の順調さを感じさせる動きを見せている。
「鞍上はこれまでと変わらず、藤岡佑騎手。ウーマンズハートのW.ビュイック騎手、リアアメリアの川田将雅騎手と比較して物足りないという声も一部から上がっています。
ですが、藤岡佑騎手も現時点で55勝をあげるなど好調をキープしています。重賞では人気馬に騎乗することは少ないですが、だからこそ久々にG1勝利すら期待できるクラヴァシュドールにかける思いは強いはず。昨年のNHKマイルC以来となるG1競走2勝目を上げる可能性もありますよ」(競馬記者)
クラヴァシュドールは2歳女王に輝くことができるのだろうか? 好走に期待したい。
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