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JRA「ヤバい」大器ウーマンズハートに津村明秀が騎乗できなかった事情……「少しでも可能性を残すため」の措置とは

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 25日(日)、新潟競馬場で行われた新潟2歳S(G3)は、1番人気のウーマンズハートが快勝(牝2歳、栗東・西浦勝一厩舎)。メンバー唯一の32秒台、上がり最速32.8秒の豪脚で外から豪快に突き抜けた。

 騎乗した藤岡康太騎手はレース後、「この馬、やばいわ」と一言。まだフラつくこともあるものの「それでしっかり差し切るのだから能力、ポテンシャルは間違いない」とその才能を評価。さらに2着に入ったペールエールに騎乗していたM.デムーロ騎手も、「勝った馬が強すぎます」「仕方ありません」とお手上げの様子だった。

 来年のクラシックも期待できるほど、スケールの大きな走りを見せたウーマンズハート。今後が楽しみな1頭の登場に、競馬ファンも沸いている。

 だが、戦前から一部で『なぜ新馬戦で騎乗した津村明秀騎手から、藤岡康騎手へ乗り替わりがあったのか』を疑問視する人もいた。これには相応の理由があったという。某新聞記者の話し。

「津村騎手は、ノーザンファームから『馬を集めるからここは小倉競馬場に行ってほしい』と依頼され、OKを出していたんだ。その約束の後に、津村騎手はウーマンズハートで新馬戦を圧勝。陣営は中2週という強行軍で新潟2歳Sに向かうことを決めた。つまり先約があったから、津村騎手は乗れなかったんだよ。

 津村騎手も新馬戦でかなりの手応えがあり、ウーマンズハートを『悲願のGIを狙える馬』とまで考えていたようなので、エージェントとともに、なんとか新潟競馬場に残れないか交渉したみたい。でも、ノーザンとしても彼の代わりとして納得する騎手がいないこともあって、その願いは叶わなかったようだ」(記者)

 ウーマンズハートがノーザンファーム生産の馬ならば、まだ融通が利いたのかもしれない。だが、残念ながら同馬を生産したのはダーレー・ジャパン・ファームで、所有するのはゴドルフィン。これもOKが出なかった一因だと言われている。

「その日は、津村騎手とエージェントを同じくする石橋脩騎手が新潟競馬場にいた。だけど石橋騎手は新潟2歳Sでは人気を集めていたタイムマシンに騎乗予定。同じグループ内で馬を回すこともできなくなったエージェントは、津村騎手の手元に戻る可能性を少しでも多く残すために、仲の良い藤岡康騎手のエージェントを頼ったんですよ。

 今後、津村騎手の手に戻ってくるかは、調教師やオーナーのゴドルフィンの判断次第です。それでも、C.ルメール騎手や川田将雅騎手らリーディングの上位陣が騎乗するよりかは、可能性が上がりましたね」(別の記者)

 次走は暮れのG1に向かうことも考えられているというウーマンズハート。そのときこの素質馬の背に、誰が乗っているのかが気になるところだ。

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