
JRAワーケア「驚きのローテ」発表!? 思い出されるダノンプレミアムの悲劇……
3月8日に開催される弥生賞(G2)に出走を予定しているワーケア(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)に、驚きのプランがあることがわかった。
『東スポ』の取材で、「もし弥生賞を勝って賞金を加算できるようなら、皐月賞(G1)はパスして日本ダービー(G1)に直行することも考えている」と手塚調教師が明らかにした。理由は体質が弱く、疲れが抜けるのに時間がかかるためである。
ワーケアはデビュー戦で単勝1倍台の支持に応え、2馬身半差の勝利。2戦目のアイビーS(L)も3馬身差の圧勝を決める。昨年末のホープフルS(G1)は2歳王者コントレイルの3着に敗れたものの、世代屈指の実力者であることに変わりはない。今後の動向に注目が集まる1頭だ。
今年のクラシック戦線はホープフルS勝ち馬「コントレイル」、朝日杯FS(G1)勝ち馬「サリオス」、京都2歳S(G3)勝ち馬「マイラプソディ」の3強と見られてきた。
しかし、9日のきさらぎ賞(G3)で、世代トップレベルと目されてきたアルジャンナが、まさかの3着。そして翌週16日の共同通信杯(G3)では、「3強」の一角マイラプソディもまさかの敗戦となり、世代の勢力図は混とんとしてきている。
このような状況になり、「ワーケアにも皐月賞制覇のチャンスが出てきた」と思ったファンも多いだろう。それだけに弥生賞からの日本ダービー直行プランには驚きを隠せない。
日本ダービー制覇への王道ローテーションは皐月賞経由だが、近年日本ダービーへのステップも多様化している。ロジャーバローズ、キズナは「京都新聞杯(G2)」、ディープスカイ、キングカメハメハは「NHKマイルC(G1)」から日本ダービー制覇へと駆け上った。
ステップレースが多様化しているとは言え、弥生賞と上記2レースでは開催時期が大きく異なる。
「京都新聞杯、NHKマイルCは日本ダービーの3週前に行われるため、叩きの意味合いが大きいレースになる。しかし、弥生賞から日本ダービーだと約2カ月半の間隔が空くため、ぶっつけ同然。2年前にダノンプレミアムも弥生賞から日本ダービーに挑んで大敗しているだけに、不安は大きい」(競馬記者)
ダノンプレミアムは皐月賞をケガにより回避したため、弥生賞から日本ダービー直行となった。体質面の不安という点で、ワーケアは大きく異なるため、同じ土俵で考えないほうがいいかもしれないが、一抹の不安はぬぐい切れない。
だが、手塚厩舎は一昨年の菊花賞(G1)を3カ月間隔の空いたフィエールマンで制している。また生産者のノーザンファームは外厩が充実しており、仕上がった状態でレースに挑めるのは強みである。
弥生賞には素質馬・サトノフラッグが既に出走を表明している。皐月賞と同じ条件で行われるレースのため、他にも多くのライバルの出走が予想される。ローテーションを懸念する声もあるが、まずはここを突破することができるかどうかだろう。
PICK UP
Ranking
23:30更新ドウデュース×武豊で有馬記念(G1)!? 【香港マイル】獲得賞金「イクイノックス超え」の最強マイラーが出走!世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
【結果発表】「無敗三冠」ミックファイア×「武豊」ヤマニンウルス×「Mデムーロ」セラフィックコール! 3歳ダート3強の白熱バトル【GJ読者アンケート】
ロードカナロア後継種牡馬に期待の新星が加入!その裏で「種牡馬リーディングトップ」は深刻な後継不足
- 【有馬記念】イクイノックス引退、リバティアイランド年内休養でも超豪華!皐月賞馬とダービー馬の激突も実現…最大の注目は「武豊ドウデュース」の復活?
- M.デムーロ「今回はさすがに飲んじゃった」無念の降板から朗報!コンビ継続で2年ぶりV狙うチャンピオンズC…「無敗の怪物バトル」まで負けられない?
- 主戦・武豊不在「代打ルメール」で2度目の王者返り咲き。「砂のディープインパクト」が魅せた不屈の闘志【競馬クロニクル 第33回】
- 武豊チャンピオンズC「前日」も痛い乗り替わり! 中距離路線の「新星」放出の危機?
- 「ユタカじゃないと乗りこなせない」レジェンドの降板がお手馬にも影響 武豊「騎乗不可」でも再登板は叶わず…チャンピオンズC(G1)主戦の川田将雅は他の馬に…【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- 世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!? 川田将雅も指摘の「ウィークポイント」克服で見出したい活路
- 【チャンピオンズC】「最強助っ人」とコンビ復活の3歳馬VS新・砂の女王!? ドゥラメンテ産駒2頭の対決が「密かな注目」を浴びるワケ