
JRA武豊マイラプソディ敗因は「調整ミス」!? 皐月賞(G1)は追い切り内容に注目!?
16日に東京競馬場で行われた共同通信杯(G3)は波乱の結果となった。単勝1.5倍の支持を集めた1番人気マイラプソディ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が直線で伸びあぐねて4着に敗れ、クラシックに黄色信号が灯ったからだ。
レース後、鞍上の武豊騎手は「状態は今までで1番良かった。単なるポカだと思いたい」友道調教師も「敗因はわからない。初めての東京か……」と釈然としない様子だった。
この敗因について「位置取り」「馬場が合わなかった」「地力がなかった」といった様々な憶測が飛び交っている。
その中でも「追い切りで時計を出しすぎたのでは」という意見がある。
共同通信杯の4日前に行われたマイラプソディの最終追い切りは、栗東坂路コースで4ハロン50.6秒、ラスト12.9秒。1週前追い切りは3頭併せCWコースで行い、7ハロン97.9秒ラスト11.9秒をマークしている。
「馬の気分に任せたとはいえ、最後の1ハロンは時計を要していました。友道厩舎の最終追い切りはそれほど時計を出さないため、本当は53、4秒の予定だった。追い切りで馬にスイッチが入って、レース前にピークが来てしまったと思います。実際、レースでは最初の1ハロン、2ハロンは行きたがる素振りがありましたね」(某新聞記者)
たしかに最終追い切りの全体時計は早いものの、終いは12.9秒とバテ気味の数字だ。ラスト1ハロンは、1週前の方が好時計を記録している。
「マイラプソディについて、レースを重ねるたびに前進気勢が強くなり、稽古も段々と動くようになってきているという陣営の話もある。能力の高さは間違いないため、気性難の克服がクラシック制覇への一番の課題になるのではないか」(別の競馬記者)
昨年の日本ダービー(G1)は1番人気・サートゥルナーリアが、初の東京コースでテンションが上がって、不完全燃焼に終わった。その後、天皇賞・秋(G1)でも同様のことが起きた。これにより、「シーザリオ産駒特有の『気性難』から来る府中との相性」が問題視されている。
しかし、マイラプソディは直接的な原因がはっきりしていないため、東京コースが合わないと決めつけるにはまだ早い。今回の敗因は調教でピークを持ってきてしまったことかもしれない。だとすれば、行きたがる癖さえ、克服できればクラシック制覇も大いにある。
マイラプソディの次走はクラシック初戦・皐月賞(G1)を予定している。不安が残る形で本番を迎えることになるが、期待のかかる1頭であることに変わりはない。
皐月賞での取捨選択は「追い切り内容」を参考にしてみてはいかがだろうか。
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