JRA武豊も思わずニンマリ!? クイーンC(G3)ミヤマザクラ完勝で、共同通信杯「大本命」マイラプソディますます盤石か
敗れはしたが、レジェンドも「明日」へ期待高まる結果だったのではないだろうか。
15日、東京競馬場で行われたクイーンC(G3)は、2番人気のミヤマザクラ(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が快勝。重賞初制覇を飾り、桜花賞(G1)戦線に大きく名乗りを上げた。
「次の桜花賞に向け、初めてのマイルの距離だったので、ちょっとタメを利かせて、どれだけ脚を使えるか測りたかった」
勝利騎手インタビューでそう語ったのは、鞍上の福永祐一騎手だ。しかし、「思った以上」の好スタートを切ったミヤマザクラは、最内枠から2番手を確保。大逃げとなったインザムービーを見るような形で、集団を引っ張るポジションとなった。
レースは最後の直線に入っても、まだ逃げたインザムービーが7、8馬身のアドバンテージを築く消耗戦の展開。各馬がスパートに入る中、馬場の真ん中に持ち出されたミヤマザクラが一気に差を詰める。逃げ馬を交わして先頭に躍り出ると、最後は外からマジックキャッスルの強襲を抑えて先頭でゴールした。
「思った以上にスタートが良くて、いい位置を取れてしまって。粘り込む形になってしまった。(レースの展開は)不本意だったけど、馬が強かったです」
レース後、想定していた形にはならなかったものの、ミヤマザクラの能力を称賛した福永祐一騎手。「G1を見据えてレースをしたかったけど、馬に負担をかけてしまった」と辛口だったのは、パートナーへの期待が高いからこそだろう。
この結果に、内心ほくそ笑んでいたであろう騎手がいる。シャンドフルールに騎乗していた武豊騎手だ。
結果こそ6番人気5着とまずまずだったが、勝ったミヤマザクラを昨年11月の京都2歳S(G3)で破ったのが、明日の共同通信杯(G3)で武豊騎手が騎乗するマイラプソディ。現時点(土曜日現在)でも、単勝1.2倍の大本命に推されているが“裏付け”が取れた格好だ。
「同日に放送された『ウイニング競馬』(テレビ東京系)のインタビューでも『今年を楽しみにしてくれている馬』と話していた通り、武豊騎手もマイラプソディには、相当期待しているようですね。
現在、デビュー3連勝中ですし、本人も『ただ勝つだけじゃなくて内容もいい』と最高級の評価を与えています。クラシックパートナーの最有力として、共同通信杯は負けられないところでしょう」(競馬記者)
「ここを決めて、クラシックに向かいたい――」
番組のインタビューで、そう力強く語っていた武豊騎手。昨年の2歳G1を勝ったサリオス、コントレイルが中心となっている3歳牡馬クラシック路線だが「3強対決」に持ち込めるか。16日の共同通信杯は、春のクラシックの行方を占う一戦になりそうだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 【2016上半期プレイバック】3歳牝馬編「史上まれに見るハイレベルな争いとなった『3強対決』決着は秋の秋華賞へ」
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 交通事故で乗り合わせたすべての馬が死亡……度重なる危機を奇跡的に乗り越え、最後は年度代表馬に。人知を超えた「奇跡の馬」サンデーサイレンス【前編】
- JRA内田博幸「戸崎ブチギレ騒動」から遺恨“独立”で引退危機!? エージェント“不条理”解約に「義理を通すなら……」
- 「体重超過」大江原比呂が1日でダイエット成功!岩田望来や西村淳也も悩んだ過酷な体重管理
- 祝JRA小倉開幕! 必見の「九州馬券」と、注目すべき川田将雅騎手ら九州競馬関係者の“絆”とは?