
JRA「覚醒」ラッキーライラックVSアーモンドアイ決戦再び!? 衝撃の“政権交代”から2年……因縁の再戦は「あのレース」か
5日、阪神競馬場で開催された大阪杯(G1)はラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)の優勝で幕を閉じた。
G1・3勝目を挙げたラッキーライラックについて、陣営は「馬が完成してきた」と本格化を宣言している。今後の中距離路線を盛り上げる1頭に違いないだろう。
「ラッキーライラックはなかなか勝てない時期がありましたが、タイム差はほとんどなく惜敗でした。この原因のひとつは、仕掛けが早いため目標にされやすかったことです。
しかし、エリザベス女王杯では、進路の空いた内を鋭く伸びて勝利しました。大阪杯も同様です。ぎりぎりまで我慢して、勝負所で一瞬の鋭い切れ味で抜け出すスタイルが板についたことが覚醒の要因ではないでしょうか」(競馬記者)
そんな充実一途のラッキーライラックにどうしても期待してしまうのが、同世代の現役最強馬アーモンドアイとの「再戦」だ。
デビューから無傷の3連勝で17年の阪神JFを制し、最優秀2歳牝馬に輝いたラッキーライラック。続いて3歳初戦となった18年のチューリップ賞(G2)も勝利して、世代最強牝馬を印象付けた。
しかし、クラシック初戦の桜花賞(G1)は単勝1.8倍に支持されるも、2着に敗れる。このとき負けた相手がアーモンドアイだった。
その後、アーモンドアイはオークス(G1)、秋華賞(G1)も制して、牝馬三冠を達成。「最強牝馬」の名をほしいままにした。さらに、同年のジャパンC(G1)で驚愕のレコード更新、19年のドバイターフ(G1)を制覇して、「最強馬」へと駆け上がっていった。一方、ラッキーライラックは、牝馬限定重賞ですら勝てない不振に陥った。1年半以上も勝利から遠ざかってしまう。
そんなラッキーライラックにとって転機となったのは、C.スミヨン騎手との初コンビで挑んだ昨年のエリザベス女王杯(G1)だ。
レースは内枠を活かしインをロスなく回ると、最後の直線で上がり32.8秒の末脚を繰り出し優勝。世界の名手が2歳女王を「復活」へと導いた。
その後、香港ヴァーズ(G1)で2着、中山記念(G2)でも2着と好調を維持。そして、大阪杯で牡馬を蹴散らし優勝し、「復活」から「覚醒」へ見事に進化した。
2頭が最後に戦ったレースは18年の秋華賞まで遡る。ライバルとは大きく差がついたが、完成した「今」のラッキーライラックであれば、逆転の可能性が感じられる。
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