
JRA京都新聞杯(G2)近藤利一さん前妻が “敵前逃亡”!? 「前妻vs後妻」バトルはダービーまでお預け?
3歳馬の頂点を決める日本ダービー(G1)の最終切符を懸け、前哨戦の京都新聞杯(G2)とプリンシパルS(L)が9日にそれぞれ京都競馬場と東京競馬場で行われる。
今年の日本ダービーは、皐月賞(G1)ワンツーのコントレイルとサリオスの2頭が抜けた存在とみられているが、別路線組からは2戦2勝のアドマイヤビルゴ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)もその素質を高く評価されており侮れない。
アドマイヤビルゴがダービーに出走するには、今週の京都新聞杯で賞金を加算する必要がある。『netkeiba.com』の事前オッズでは単勝1倍台の圧倒的人気が予想されているが、“2強”に割って入るような強い勝ち方を見せられるかに注目が集まる。
アドマイヤビルゴといえば、2017年のセレクトセールで約6億円の高値がついた期待馬。落札したのは、長きにわたり「大物個人馬主」として名を馳せた近藤利一氏だった。その利一氏は昨秋、77歳で死去。アドマイヤビルゴを含む所有馬は旬子夫人に引き継がれた。
「昨年(12月)の香港マイルをアドマイヤマーズが制した際、表彰式で利一氏の遺影を胸に抱いていたのが旬子夫人です。再婚していたことを知らないファンも多かったようで、テレビ中継を見ていたファンの間では『あの女性は誰?』と話題になりましたね」(競馬誌ライター)
断然1番人気が予想されるアドマイヤビルゴの対抗格として、京都新聞杯に特別登録していたのが5戦1勝2着4回、連対率100%という安定感を誇るアリストテレス(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。同馬のオーナーは近藤英子氏。つまり、故・近藤利一さんの前妻というわけだ。
しかし、そのアリストテレスは重複登録していたプリンシパルSへ向かうことが決定。京都新聞杯2着で賞金を加算しても、ダービー出走は微妙なだけに1着馬に優先出走権があるプリンシパルSに向かう選択は当然の判断だろう。若駒S(L)で騎乗経験のある福永祐一騎手を確保できたことも判断材料になったに違いない。
結果的には“前妻”の英子氏が“後妻”の旬子氏から“敵前逃亡”する形になったが、ともに前哨戦を制し、ダービーの大舞台で「前妻vs後妻」バトルが実現すればさらに盛り上がるはずだ。
「京都新聞杯で対戦が実現しなかったことは残念ですね。でもダービーで2頭が顔を合わせる可能性は十分考えられます。もしダービーで1着同着などという奇跡が起きれば、複雑な盛り上がり方をするかもしれません。夢のような話ですが(笑)」(同)
今年は無観客開催が決まっている競馬の祭典・日本ダービー。最高峰の舞台での対決実現のためにも、まず今週2頭が勝ち名乗りを挙げることに期待したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客