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JRAエプソムC(G3)早くもG1への「試金石」!? 東京巧者・ピースワンパラディ“魅力”の末脚武器に津村明秀へ「初めて」をプレゼントなるか

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ピースワンパラディ JBISサーチより

 天皇賞・春から始まった6週連続のG1シリーズが終わり、14日(日)には東京競馬場でエプソムC(G3)が行われる。

 このレースの特徴は何と言っても若い馬が強いことだ。レースが創設された1984年から昨年までの全36回で、6歳以上の勝ち馬は2009年のシンゲン(当時6歳)ただ1頭である。特に、ここ10年は4歳馬が8勝しており、否が応でも4歳馬に注目しなければならない。

 ただし、今年は5~6歳馬が上位人気を占めそうだ。4歳馬の中では、ピースワンパラディ(牡4歳、美浦・大竹正博厩舎)が『netkeiba.com』の予想オッズで5番人気に支持されている。

 ピースワンパラディは、デビューから一貫して直線が長い左回りコースを使われてきた。陣営の判断が正しかったのか、成績は「4-2-2-0」と堅実そのもの。デビュー2連勝で臨んだ昨年の青葉賞(G2)では、リオンリオンから0秒3差の3着と好走。重賞でも通用することは証明済みだ。

 前走は3勝クラスの湘南Sを早め抜け出しの横綱相撲で勝ち上がり、青葉賞以来2度目の重賞に挑む。

「この馬の持ち味は確かな末脚です。これまで8戦中5戦で上がり最速を記録。前走は初めての先行策を見せ、ゴール前では3頭が並ぶ激戦を制しました。それまでは競り合った時に詰めの甘さを見せていたので、勝ち切ったことは力をつけている証しでしょう。走り慣れた東京コースならいきなりの重賞でも楽しみですよ」(競馬誌ライター)

 血統面でも魅力たっぷりだ。父のジャングルポケットは現役時代に東京2400mの日本ダービー(G1)とジャパンC(G1)を制覇。東京コースでは3戦3勝の好成績を残した。その東京巧者ぶりは天皇賞・秋(G1)を制したトーセンジョーダンなど多くの産駒にも伝わっている。

 ただしジャングルポケット産駒は3勝クラスを勝ち上がった直後の重賞レースでは苦しむ傾向にある。その成績は「1-1-0-22」と決して褒められたものではない。しかし連対を果たした2頭は、ジャガーメイルとアヴェンチュラという後のG1馬だ。また、2勝クラス勝利後、神戸新聞杯(G2)に挑戦し、3着だったオウケンブルースリも次走で菊花賞(G1)を制している。

 もしピースワンパラディが昇級初戦となるエプソムCで馬券に絡むようなら、その実力は“G1級”といえるのかもしれない。

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 鞍上にはテン乗りの津村明秀騎手が予定されている。津村騎手は、先週の安田記念(G1)でケイアイノーテックに騎乗し、11番人気ながら5着と見せ場を作った。これまで重賞を12勝しているが、意外にも東京開催の重賞では65戦して「0-5-5-55」といまだ勝利がない。

“東京巧者”ピースワンパラディとのコンビで、津村騎手にとっては待望といえる東京競馬場での重賞初制覇を飾ることはできるだろうか。

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