
JRA・D.レーン×池江泰寿厩舎で激走再び!? エプソムC(G3)2年前の覇者サトノアーサーに復活の兆し
かつてはリーディング争いの常連であり、G1に何頭も管理馬を送り込んできた池江泰寿厩舎だが、ここ2年はなかなか勝てず、今年はリーディング19位に低迷している。かつては3年連続重賞10勝超えを記録したこともあったが、年々減って、今年はまだ重賞1勝しかできていない。
だが、春の連続G1も終盤にきて、日本ダービー(G1)3着、目黒記念(G2)2着と気を吐いた形で、良い流れを掴もうとしている。
今週14日のエプソムC(G3)には管理馬2頭を送り込む予定だが、2年前の覇者サトノアーサー(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、そろそろ結果を出しておきたいはずだ。
デビューから2連勝、重賞連続2着で一時はクラシック候補と騒がれたサトノアーサーだったが、世代トップレベルの壁に跳ね返された。しかし、古馬になってOPを3戦連続好走(2着、1着、3着)し、2018年のエプソムCで初重賞制覇を飾っている。
あれから2年の月日が経ったが、今年は東京新聞杯(G3)4着から、かつてと同じようにリステッド競争を3戦連続好走(3着、2着、3着)し、またエプソムCに帰ってきた。
「6歳という年齢が重賞では嫌われそうですが、池江厩舎は昔から高齢馬でも結果を出している厩舎。サトノアーサーも大事に使われてきた分、年齢に比べて馬が若いですね。
かつてはトーセンジョーダン、ドリームジャーニー、ラブリーデイなど長く現役を続けて種牡馬になりましたし、サトノアラジンは6歳で安田記念(G1)を制覇。サトノアーサーもここでもう一度、G1戦線に浮上したいところです」(競馬記者)
今回鍵を握るのは、サトノアーサーと初コンビとなるD.レーン騎手だ。
「現在、関東リーディング5位のレーン騎手ですが、意外にも池江厩舎の馬に今年はまだ1回しか乗っていません。しかし、その1回が、先日の目黒記念(G2)で2着に激走した6番人気アイスバブル。サトノアーサーが上位を目指すのに頼りになる助っ人だと思います」(同)
サトノアーサーの1週前追い切りは、栗東の坂路で一杯に追われて4F51秒4、1F12秒1。上々の出来に池江調教師は「馬を鼓舞する能力に長けたレーン騎手が、どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と期待を寄せている。
豪州の若き天才騎手が、サトノアーサーに復活勝利を届けられるか。条件がそろった今回は非常に楽しみだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
関連記事
JRAエプソムC(G3)レイエンダ「18戦0勝」の衝撃! 兄レイデオロもこれで「低迷」!?一族に囁かれる「不安説」とは……
JRA「サウスポー」シャドウディーヴァあえての牡馬挑戦!? エプソムC(G3)M.デムーロ騎手確保で初重賞制覇へ!
JRA武豊アイスストームVS連覇狙うレイエンダ! サリオス姉サラキアも虎視眈々、過去10年8勝「4歳勢」にもチャンスあり【エプソムC(G3)展望】
JRA武豊「大好物」アイスストームで次は女王ラヴズオンリーユーと対決!? 「大敗」ロードレガリス騎乗できずもエプソムC(G3)へ手応え
JRA毎日王冠(G2)「2億円の真価」ついに発揮!? サトノアーサー「一流馬」へ上位進出の鍵