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JRA 武豊通算4200勝まであと8勝 区切りの勝利にカウントダウン開始も「5000勝」目標の名手にとってはただの通過点!?

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「来年で50歳になるが、やる気に満ちている。次の目標は5000勝」

 2018年11月。競馬雑誌『優駿』の創刊900号記念イベントに登場した武豊騎手はこう語った。武豊騎手はこの2カ月前にJRA通算4000勝を達成したばかり。それにもかかわらず、新たな目標を目指すと宣言する姿に驚きを覚えた人も少なくないだろう。だが、同時に大多数が『それは難しい』と感じていたはずだ。

 当時、武豊騎手はトップクラスの騎手ではあったものの、勝ち星は徐々に右肩下がり。馬質も全盛期と比べると見劣りすると言われていた。50歳という節目を迎え、さらに成績を落とし、いつしか第一線からは退く……。そう考えられてもおかしくはない存在だった。

 だが、ここから武豊騎手は“いい意味”でファンの期待を裏切った。長期に渡ってエージェントを務めた平林雅芳氏が卒業し、2019年から新たにC.ルメール騎手のエージェントとして知られる豊沢信夫氏と契約を締結。「ルメールに続くセカンドジョッキー」という位置づけかと思われていたが、あれよあれよという間に勝ち星を量産。結局、過去10年で最多となる111勝を挙げ、一時は「ファーストジョッキーのルメール」とリーディングを争うほどの復活を遂げた。

 そして今年もすでに現時点で63勝。昨年を上回るペースで勝利を挙げ、去年の活躍がフロックでないこと、さらに「ルメールの2番手」というポジションでは満足できないことを証明しているかのような活躍を見せている。

「2000勝から3000勝までは5年2カ月、3000勝から4000勝までが10年10カ月の年月を要していました。5000勝到達は夢物語だと思われていたのですが、このペースを継続することができれば、60歳を待たずに実現する可能性も出てきました。これはあくまでも机上の空論ですが、多くの伝説を残してきた武豊騎手には、『ひょっとして……』と思わせてくれる期待感がありますね。

JRA通算5000勝を目指して進む武豊騎手は現在通算4192勝。昨年は9月16日に通算4100勝に到達し『JRAアニバーサリーの今日達成したいと思っていた』と語り、『阪神競馬場は区切りの記録の達成が多い競馬場』だと明かしていました。7月に阪神競馬場での開催はあと4日残っています。もしかすると今月のうちに阪神で区切りの勝利を挙げることになるかもしれませんね」(競馬誌ライター)

「次の目標は5000勝」と公言する武豊騎手にとってはJRA通算4200勝すらも通過点に過ぎないのだろう。リビングレジェンドが元気に活躍する姿をこれからも見続けたい。

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