
JRA武豊も期待「夢の配合」当歳馬が上場! セレクトセール2020はキタサンブラック×レシステンシア母の「稀代の快速馬」候補に熱視線
7月12日、13日と2日間に渡って、日本最大の競走馬市場「セレクトセール」が北海道のノーザンホースパークにて開催される。初日には1歳馬が約250頭、2日目には当歳馬が約230頭の上場を予定している。
今年の注目の的は、昨年他界したディープインパクト、キングカメハメハという大種牡馬の産駒の行方だろう。キングカメハメハは2019年の種付けを行っていないため、1歳馬がラストクロップとなる。また、ディープインパクトは体調不良により19年3月から種付けを取りやめた影響で、当歳馬は全部で20頭前後の見込み。そのため、今年のセリで上場する1歳馬がラストチャンスに等しい状態なのだ。
また、来夏に初年度産駒がデビューを控える新種牡馬の産駒にも注目したい。今年6月、顕彰馬に選出されたキタサンブラックの産駒が上場を予定しているのだ。9頭の1歳馬、8頭の当歳馬には競馬関係者のみならず、ファンからも熱い視線が注がれるだろう。
現役時代、キタサンブラックは史上最多タイの芝G1・7勝を挙げ、通算獲得賞金の18億7684万3000円は歴代1位。北島三郎オーナーと武豊騎手のコンビで大きな話題を呼び、競馬ファンのみならず世間にその名を轟かせた名馬だ。多くファンの間では、16年のジャパンC(G1)や引退レースとなった17年の有馬記念(G1)の逃げ切り勝ちが印象に残っているのではないだろうか。
そんなキタサンブラックの産駒の中から、セレクトセールに上場を予定している馬で注目したいのが、2日目に登場する当歳馬・マラコスタムブラダの2020(牡)だ。
半姉のレシステンシア(父ダイワメジャー)は昨年の最優秀2歳牝馬。今年も桜花賞(G1)とNHKマイルC(G1)で2着に好走している3歳牝馬の代表格である。同馬の持ち味といえば、やはりスピードだろう。ハイペースで逃げても、直線で脚色が鈍らないという魅力を持っている。
レシステンシアの半弟がキタサンブラック産駒となれば、否が応でも「稀代の逃げ馬」誕生に期待してしまう。
「サンデーサイレンス系という点で、父キタサンブラックは配合的にダイワメジャーを父に持つレシステンシアと大きく変わりません。レシステンシアがあれだけ活躍しているので、マラコスタムブラダの2020にも期待が持てそうですね。また父キタサンブラックとなれば、レシステンシアよりも距離の融通が利く、つまりは日本ダービー(G1)を狙えるような馬の誕生も十分にあり得ます。
少し気が早いですが、是非ともジョッキーは武豊騎手に乗ってほしいものです。キタサンブラック以外にも、サイレンススズカ、エイシンヒカリといった逃げ馬をスターダムへと押し上げたジョッキーですからね。レシステンシアとも2度コンビを組んで結果を出していますし、これ以上ない鞍上ですよ」(競馬記者)
実際に、武豊騎手はキタサンブラックが顕彰馬に選出された際に、自身の公式ホームページの日記で、「キタサンブラックの産駒は、いよいよ来年競走年齢に達します。その子供たちに早くまたがってみたい。きっと、たくさんの活躍馬を出してくれると期待しています」とコメントしている。是非とも再来年にはマラコスタムブラダの2020と武豊騎手とのコンビを見てみたいものだ。
当歳馬がデビューするのは2年後。まずはセレクトセールでどのオーナーが快速馬候補を落札するのかに注目が集まる。
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