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JRA函館、札幌は予定通り開催の方向!? 7月の競馬界「一大イベント」が北海道開催を後押しか

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 14日、39県における緊急事態宣言の解除が発表された。また、大阪府では16日から自粛要請の緩和が始まり、徐々に経済活動が再開しつつある。しかし、8つの都道府県(東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫、北海道)では緊急事態宣言が継続しており、まだ安心できる状況には至っていないのが現状だ。

 JRAは新型コロナウイルス対策として、日本ダービー(G1)の開催日である5月31日までの開催を無観客で行うことをすでに発表している。以降の開催については公表されていないが、すぐに通常開催とはそう簡単にはいかないだろう。

 このような状況下のため、今年の函館、札幌の北海道開催が行われるかに注目が集まっていた。

 現在開催が行われている東京や京都はトレセンからレースに合わせて馬を輸送するのに対して、北海道開催の場合は人馬ともに現地に長期滞在することになる。そのため、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、今年の北海道開催が行われるのか注目視されていた。

 6月13日の開幕を予定している函館開催まで1か月を切り、どうやら開催に関する動きがあるようだ。

「あくまでもトレセン内での噂ですが、北海道開催は行われる方向で動いているみたいです。緊急事態宣言が全ての都道府県で5月31日に解除される事を見越しての判断で、今は北海道や牧場への移動が自粛されていますが、6月からは北海道への行き来の制限緩和を予定しているようです。

 これにはどうやら7月に行われるセレクトセールが影響しているようです。セレクトセールは馬を見ることが重要なため、6月から馬主や調教師は下見に行きます。もし、北海道開催が中止になって移動自粛が継続されると、“大金”が動くセレクトセールの実施も不可能になります。そのため、何としても開催を行わなければならないという事情があったようです」(競馬記者)

 昨年のセレクトセールは、初日に1歳馬が239頭上場、2日目に当歳馬が216頭上場されて2日間にわたりセリが行われた。2日間のトータル落札総額は205億1600万円で、前年の179億1900万円を大幅に更新。高額取引が次々に行われる日本最大のサラブレッドセールなのだ。

 今年、「6億円」ホースとして注目を集めたアドマイヤビルゴも同セール出身。競馬ファンにとってはおなじみの一大イベントだろう。

 これだけの金額が動くとなると、どうしても開催を中止できないという点にはたしかに納得がいく。実際に今のところは、セレクトセールの開催については何も発表されていない。

 同じく競走馬のセリは、5月15日に予定されていた千葉サラブレッドセールは6月5日に延期されたが、JRAブリーズアップセールは予定通りに4月28日から3日間に渡り開催。だが、新型コロナウイルス対策として、中山競馬場での開催を取り止め、メールによる入札方式で行われた。それでも全頭売却を達成し、初の試みは成功に終わったのだ。

 ブリーズアップセールの成功例があるため、セレクトセールも同様の方法での開催もできるのではないかと思ってしまう。しかし、ブリーズアップセールは75頭の上場で、7億2,666万円の売上とセレクトセールと比べてしまうとかなり小規模。アドマイヤビルゴのように超高額馬を落札する場合、オーナーとしても自分の目で確認したいのは当然だろう。現地での開催を主張することにも頷けるはずだ。

 7月の段階で新型コロナウイルスの状況がどうなっているかは全く見当もつかないが、北海道開催とセレクトセールが無事に開催されることを願いたい。

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