JRA福永祐一「将来性を感じる」ヴェイルネビュラあわや「前が壁」も!? モノの違いで圧勝デビュー
16日、新潟競馬場で行われた5R新馬戦(芝1800m)は福永祐一騎手の1番人気ヴェイルネビュラ(牡2、美浦・大竹正博厩舎)が勝利。2着に11番人気スマートワン、3着に4番人気セータステソーロが入って3連単は4万5920円となった。
単勝オッズ1.5倍らしい完勝だった。
ゴール板を鮮やかに駆け抜けたヴェイルネビュラだったが、決して楽な競馬が出来たわけではなかった。
フルゲート18頭立てのレースは、先頭を奪った斎藤新騎手のスマートワンが軽快に飛ばした。1000m通過60秒8の淀みない流れに隊列は縦長に。3コーナー過ぎから先行勢が一気に動き出し、直線入り口では馬群が密集。内目の6番手を追走していたヴェイルネビュラは十分な手応え、福永騎手は促しながらゴーサインを出すタイミングを計っていた。
だが、いざこれからというタイミングで周りにはライバル馬が殺到し、残り600mを過ぎてもまるで四面楚歌。ヴェイルネビュラに立ちはだかった壁を前に万事休すかと思われた。
しかし、ここで冷静だったのが現在絶好調の福永騎手。
内のパープルレインと外のアドマイヤハレーの間にスペースが出来ると、このチャンスを見逃さなかった。一発、また一発とパートナーに檄を入れつつゴーサイン。ヴェイルネビュラがこれに反応するとエンジンの違いを見せつけた。
残り200m過ぎから本気を出すと、それから桁違いの切れ味を披露した。単騎逃げからの粘り込みを狙うスマートワンをあっさり交わすと、ゴールしたときには1馬身3/4の差をつけていた。
レース後に福永騎手は「動き出しは鈍かったけど、スピードに乗ってからはいい走り。初戦としてはいい内容。将来性を感じる」とコメントしたように、粗削りながらも力で押し切った内容を高く評価した。
「スムーズさを欠いたにもかかわらず、ゴール前では流す余裕があったほどでした。血統的にロードカナロアということもあり、将来的にはマイルで期待出来そうですが、デビュー戦で1800mをこなしたのは大きいです。
着差以上の強さを見せただけに、重賞でも通用しそうな雰囲気があります。次走も注目の1頭になりそうですね」(競馬記者)
福永騎手は土日の新潟で4勝を積み重ねて75勝。騎手リーディングも3位に浮上するなど存在感が光った。
すっかり「夏男」となった名手から来週も目が離せない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春】横山典弘「前ポツン」にファンは狂喜乱舞? 20年前の逃亡劇再現あるか……マテンロウレオ陣営も不気味なコメント
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【天皇賞・春(G1)】武豊×ドウデュースの復活勝利も霞むC.ルメールの神騎乗! 「死枠」克服を完璧に読み切った古馬王道路線の鬼が降臨
- C.ルメール「ダービーは絶対大丈夫」復帰いよいよ秒読み! ドウデュース武豊と同じく騎乗数セーブ予想も…春G1で復活インタビューとなるか
- “ルメール依存症”が日本ダービーにも影響?春のG1シーズンで思わぬ誤算…「28連敗」の敏腕トレーナーに試練のトライアル
- 【天皇賞・春】関東クラシック馬タスティエーラ、ドゥレッツァVS関西テーオーロイヤル、ディープボンドら最強ステイヤー軍団。激戦の鍵を握る“第3の刺客!?”
- 【天皇賞・春】菱田裕二「師弟コンビ」で悲願の初G1制覇へ! 川田将雅、C.ルメール不在もチャンス、「勝率5割」のデータが人馬を後押し
- JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
- 本命馬が出遅れたら「自分の勘を疑うべき」なのはなぜか?キャプテン渡辺が考える「今日はダメだサイン」2つ【徒然なる神のくず競馬トーク】
関連記事
JRA思いを受け継ぐ弟がいざ出陣! 兄エポカドーロが果たせなかったダービー制覇……新チームで追うクラシックへ向けた戦いが今始まる!
JRA友道康夫厩舎の牝馬クラシック候補がいよいよデビュー! あの大物牝馬と重なる血統背景は、牝馬クラシック制覇という「天命」か!?
JRAルメール「能力がありそう」オーソクレースが圧勝デビュー! 母マリアライトの良血がクラシック候補に名乗り
JRA「モーザリオ」ことルペルカーリアにも朗報!? 苦戦続きモーリス産駒が東西・新馬戦連勝の大反撃! 話題の超大物は秋の中京デビューか
JRA「好調」ドゥラメンテ産駒よりも優秀!? 2歳戦はアノ種牡馬の産駒がねらい目! エルムS(G3)でも注目のタッグが新馬戦でも魅せるか