GJ > 競馬ニュース > サルビア 5馬身差デビュー2連勝も…
NEW

JRA福永祐一「不本意だった」サルビア5馬身差デビュー2連勝も……辛口ジャッジの理由とは

【この記事のキーワード】,

JRA福永祐一「不本意だった」サルビア5馬身差デビュー2連勝も……辛口ジャッジの理由とはの画像1

 11日、京都競馬で行われた京都9Rりんどう賞(1勝クラス・牝馬限定戦)は福永祐一騎手のサルビア(牝2、栗東・鈴木孝志厩舎)が1番人気に応えて快勝。デビューからの2連勝を決めて、次走に弾みをつけた。

 まさにモノの違いを見せつけるワンサイドゲームだった。

 頭数は6頭と少ないながらも、半数にあたる3頭は新馬勝ち。その他にも門別から2頭が参戦し、未出走ながらこのレースがデビュー戦となるレッツゴーアスクなど、芝1400m戦に多彩なメンバーが揃った。

 そんな中、新潟競馬場で行われた7月の新馬戦を鮮やかに勝ち上がったサルビアを、ファンは単勝1.5倍の断然人気に支持した。同じく芝1400m条件だったデビュー戦では、ラスト2Fで連続して11秒3が刻まれるという速い上がりを要する展開を楽に抜け出した。

 レースはウインスーリールが逃げて前半3Fは36秒と平均的なラップ。この流れを福永騎手とサルビアは後方待機策を試みた。4コーナーに入り、各馬が一団となって直線を迎えると、他馬との脚色の違いは歴然。残り100mあたりから先頭に立つと後続との差は瞬く間に広がり、2着馬を5馬身後方に置き去りにしてゴールした。

 その一方、福永騎手は余裕の手応えでの快勝にも、「4コーナーで溜めたかったけど(早めに動く)あの形をとらざるを得ない流れになった。不本意だったけど、まずまずの脚を使ってくれた」とコメント。意外にも納得していなかったようだ。

「デビュー戦でサルビアに騎乗したときの切れるイメージもあったのでしょう。いい脚を長く使うタイプの多いダイワメジャー産駒の特徴とは異なり、福永騎手はサルビアの末脚を高く評価していたのかもしれません。

それが今回、先行策ではなく後方からの競馬を試みた理由と考えられます。ですが、3コーナーから4コーナーにかけてエイシンシトリンに外から被されそうになったため、先手を打って動くことで進路を確保する必要がありました」(競馬記者)

 サルビアのポテンシャルの高さに自信があるからこその後方待機策を選択しながら、勝負どころで前が壁になってしまっては意味がない。

 ここまでの強さを見せられると、結果的に杞憂だったかもしれない。

 だが、若駒の教育には定評のある福永騎手だけに、勝利という結果だけでは満足できないという意識の高さが垣間見えるコメントだったといえそうだ。

JRA福永祐一「不本意だった」サルビア5馬身差デビュー2連勝も……辛口ジャッジの理由とはのページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  3. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  4. 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. JRA横山典弘「ポツン」について激白!「俺のポツンがあまり好まれていないことはわかってる」知られざる「2つ」のポツンと、それでも続ける理由とは
  8. 2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
  9. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  10. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは