
JRA有馬記念(G1)蛯名正義「騎乗」あるか!? グローリーヴェイズ回避で「滑り込みセーフ」“最後”に残された「復縁」のチャンス?
蛯名正義騎手が調教師試験に合格し、来年2月で騎手を引退することが発表された。
そんな蛯名騎手にとっても、思い出深いであろうレースが暮れの大一番・有馬記念(G1)だ。
2001年にはマンハッタンカフェで勝利した蛯名騎手。この年はアメリカ同時多発テロが発生し、マンハッタンカフェとアメリカンボス、アメリカ絡みの2頭で決着したことで世相馬券だと話題となった年でもある。
2007年にはマツリダゴッホで優勝。競走中止となったセントライト記念(G2)以外は4戦3勝の中山巧者が9番人気の低評価を覆した、こちらも印象深い有馬記念だ。
また、有馬記念の蛯名騎手といえば、その「枠順」が大きな話題ともなった。2014年からテレビでの生中継が実施された有馬記念枠順抽選会。1年目は抽選順が最後となり、大外16番。2年目は逆に抽選順が最初であったが、「1/16」で16番枠を引いてしまっている。
3度目の正直と挑んだ2016年。この年は最後に残された2つの枠を同時に抽選する形であったが、残された枠は「2番」と「16番」。最後に残ったのはゴールドアクター騎乗の吉田隼人騎手と、マリアライト騎乗の蛯名騎手であった。
残された「16番枠」に、まだ抽選を行っていない蛯名騎手。場内は騒めき、テレビの前の誰しもが「まさか……」と心の中で呟いたはずだ。しかし、それは現実のものとなる。
蛯名騎手が開いたクジは「16番」。有馬記念で不利とされる外、しかも大外を3年連続で引いてしまったのは、あまりにも有名な話だ。
そんな蛯名騎手は、今年の有馬記念でサンアップルトンに騎乗予定。しかし、現在のところ除外対象で、ジョッキー生活最後の騎乗は叶いそうにない。
先日、出否の決まっていなかったグローリーヴェイズの回避が決定し、滑り込みで出走権利を勝ち取りそうなのがラストドラフト(牡4歳、美浦・戸田博文厩舎)だ。
前走は戸崎圭太騎手が騎乗していたが、ミッキースワローへの騎乗がすでに決定。ラストドラフトの鞍上は、まだ決まっていない。
戸田厩舎といえば、過去に最も賞金を稼いだ代表馬がフェノーメノ。蛯名騎手が主戦を務めた馬である。この状況に、有馬記念の「名物・男」蛯名騎手の騎乗が期待されるのだが……。
「以前は戸田厩舎の管理馬に多く騎乗していた蛯名騎手ですが、2014年以降は一切の騎乗がありません。新馬、未勝利と2戦連続で騎乗したソールインパクト(ともに2着)で揉めたのが原因とされているようです。蛯名騎手も来年2月に騎手を引退しますし、話が本当であれば最後はラストドラフトの騎乗依頼で復縁してほしいですけどね……」(競馬記者)
確かに、2014年11月2日天皇賞・秋(G1)以降、戸田厩舎の管理馬へ騎乗していない蛯名騎手。ジョッキー最後の有馬記念となるだけに、このシナリオが“最終草稿”であることを願いたいものだ。
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