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JRA有馬記念(G1)14番人気が起こした大波乱再び? “最弱4歳世代”「善戦マン」ヴェロックスが中日新聞杯(G3)で「復活」へ。グランプリ電撃参戦は……

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JRA有馬記念(G1)14番人気が起こした大波乱再び? 最弱4歳世代「善戦マン」ヴェロックスが中日新聞杯(G3)で「復活」へ。グランプリ電撃参戦は……の画像1

 12日、中日新聞杯(G3)が中京競馬場で開催される。難解なハンデ戦に、ヴェロックス(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)が10か月ぶりにその姿を見せる。

 ヴェロックスは、昨年の牡馬クラシック3戦すべてに出走。皐月賞(G1)で2着、そして日本ダービー(G1)と菊花賞(G1)では3着と善戦するも、無冠に終わった。

 菊花賞後は、果敢に有馬記念(G1)にも挑戦したが、古馬の壁に跳ね返され、8着に敗れた。そして、陣営が次走に選択したのがローカルのハンデ戦、2月の小倉大賞典(G3)だった。賞金加算を目論み確勝を期したが、単勝1.4倍の断然人気を裏切り、まさかの9着に沈んだ。

 その後は脚部不安を発症。長期休養に入っていたが、再びローカルのハンデ戦で重賞初制覇を狙う。これまでG1制覇のチャンスが何度もあったヴェロックス。休み明けとはいえ、再びG1戦線に浮上するためには、絶対に負けられない戦いとなるだろう。

 その実績から、1番人気が確実視されるが、この世代のレベルには疑問の声も上がっている。現4歳世代は、今年に入ってG1を4勝しているが、グランアレグリア(3勝)とクロノジェネシス(1勝)の牝馬2頭が挙げたものだ。

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 対する4歳牡馬は、今年G1で26戦して「0-0-3-23」。勝ち鞍どころか、連対すらないのはいただけない。代表格のサートゥルナーリアはこの秋、ジャパンC(G1)への出走が予定されていたが、左後肢の不安で回避。さらに有馬記念の出走見送りもすでに発表されている。

 昨年のダービー2着馬ダノンキングリーは、中山記念制覇後は、今年G1で3走。大阪杯(G1)では1番人気に推されたが、3着に敗れるなど、すべて人気以下の着順に終わっている。昨年の菊花賞馬で有馬記念でも3着に好走したワールドプレミアは、今年初戦のジャパンCで6着に敗れた。

 今年の夏以降、 “弱小”と揶揄され続けてきたのは3歳世代だったが、牡馬に限れば4歳世代も危機的状況にある。ダート路線でも、先週のチャンピオンズC(G1)でクリソベリルがまさかの黒星を喫し、4歳牡馬の年内G1勝利は有馬記念に懸かっている。競走馬として充実期といわれる4歳。その4歳牡馬が年間を通してG1未勝利だったことは、グレード制導入後で一度もない。

 今年2戦目を迎えるヴェロックスがあっさり重賞制覇を飾れば、“起死回生”を期待する声も上がるだろう。

「まずは、中日新聞杯で結果を残すことが大前提ですが、中1週での有馬記念参戦もあり得るのではないでしょうか。主戦の川田将雅騎手はまだ有馬記念での騎乗予定馬がありません。

すでにブラストワンピースが有馬記念参戦を発表していますが、鞍上は未定のままです。2走前まで手綱を取った川田騎手も有力候補の一人ですが、ヴェロックスの動向待ちということもあるかもしれません」(競馬記者)

 もし中日新聞杯を勝って有馬記念に参戦すれば、2010年のトゥザグローリー以来、10年ぶり。その時は、トゥザグローリーが14番人気の低評価を覆し、「ハナ+クビ」差の3着というあわやの場面を演出した。

 牝馬のお陰で“最弱世代”のレッテルは貼られずに済んでいる4歳世代。牡馬クラシック路線で善戦してきたヴェロックスは、まず中日新聞杯で重賞初タイトルを手中に収めることができるだろうか。

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