
JRA柴田大知「騎乗停止」の悪夢再び!? 「漁夫の利」丸山元気は京成杯(G3)ヴァイスメテオールで騎乗停止前の一発なるか
16日、中山競馬場で行われた5R・3歳未勝利戦は3番人気のセナリストが優勝。騎乗した丸山元気騎手は、昨年の12月12日から続いた連敗を「54」でストップし、今年の初勝利を飾った。
しかし、この勝利はコスモマインがもたらした「漁夫の利」による部分も大きかったのかもしれない。
レースはフジツボノミヤが疾病による出走取消で15頭立て。好スタートを切った2番人気のコスモマインは好位の外目を追走し、出遅れたセナリストは後方からの競馬となった。
道中のペースが落ち着いた向正面でコスモマインが先頭集団を射程圏に捉えると、セナリストも一気に前方に進出。4コーナーではコスモマインが早くも先頭に立ち、直線を迎えた。
手応え十分で一気に抜け出したコスモマインが圧勝するかに思われたレースだったが、残り100m手前で大きく斜行。レッドロワ、ヴァンデスプワールといった上位争いをしていた馬が被害を受け、コスモマインも体勢を立て直す形で大きく減速。その間、外からスムーズに脚を伸ばしたセナリストが一気に差し切った。
コスモマインに騎乗したのは柴田大知騎手。2着が3回続いていただけに、レース前には『競馬ラボ』で連載中の『柴田大知の進化論』にて「今度こそ勝たせてあげたい一戦です」と気合が入っていたが、またも痛恨の2着となった。
これまでにも「まだ子供っぽくて、道中はハミを取ったり、取らなかったりしていました」などと話していた柴田大騎手。気性的に危ういところを秘めていた馬だが「十分に注意をして乗っていたんですが、直線に入ってから、外へ張るようなところを出してしまいました」と突然の出来事に馬を制御し切れなかったようだ。
柴田大騎手といえば、2018年にはマイネルサーパスでもゴール前で斜行。9日間の騎乗停止を受けた経験がある。当時、一部の競馬ファンからSNSや掲示板を通じて「かなり酷い斜行だったな。この騎手、年一回はこういう騎乗してないか?」、「勝ちたい気持ちは伝わるんだけど、若手じゃないんだし……」などの非難の声も挙がっていた。今回のレースでも降着とはならなかったが、審議を招いたこともあり、処分は免れないだろう。
昨年は期待馬のユーバーレーベンで思い通りの騎乗ができず無念の降板。年間勝利数もじょじょに陰りが見え始めており、今後の見通しは明るくない。
一方、勝利した丸山騎手も9日、中山2Rでジェイエルブリッジに騎乗し、最後の直線で外側に斜行。接触したアスマスティーブが転倒して競走を中止したため、このことについて23日から31日まで騎乗停止処分が下されている。
しかし、セナリストの勝利に加え、17日の京成杯(G3)ではクラシック候補といわれるヴァイスメテオールもスタンバイ。同馬は昨年の10月に東京でデビューし、サトノクラウンの半弟シテフローラルを2着に下した素質馬だ。来週から2週連続で騎乗できないことを考えると、ここで勝利を積み上げられたのは大きいといえるだろう。
今年の初勝利を「漁夫の利」を得た丸山騎手。京成杯でも、幸運を味方に今年の初重賞勝利といきたいところだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
「そういえば、ビリーヴは牝馬やったな」から20年…「JRA賞」の栄誉は孫世代へ
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA C.ルメール、M.デムーロ、石橋脩「ハズレくじ」を引いたのは……京成杯(G3)3強ムードも「絶望枠」で早くも1頭脱落!?
JRA新婚・北村友一が「関白宣言」!? 京成杯(G3)「チーム・クロノジェネシス」ディクテイターに激走条件合致で“今でしょ婚”を祝福か
JRA京成杯(G3)ヴァイスメテオール「勝率0%」血統には逆らえない!? 父キングカメハメハが唯一敗れた舞台で、キングヘイローの血も騒ぎ出すか……
JRA京成杯(G3)「激走必至」タイムトゥヘヴンはダノンザキッド以上!? M.デムーロ不振脱出の救世主となるか…… アーモンドアイ縁の桜花賞から「伝説」誕生の予感
JRAダノンザキッドに迫ったプラチナトレジャーVSレシステンシア半弟グラティアス!桜花賞馬の仔ら血統馬も虎視眈々【京成杯(G3)展望】