
JRAきさらぎ賞(G3)「お騒がせ騎手」と「秘密兵器」の融合で穴馬急浮上!? 荒れる中京だからこそ狙い目の波乱の使者とは
7日、中京競馬場できさらぎ賞(G3)が開催される。直近4年間は1、2番人気馬が敗れており、一昨年は3連単で14万1960円という高配当が飛び出した。
今年は京都芝1800mではなく、中京芝2000mということで過去のデータは参考にならないだろう。だが、1月の中京芝コースで行われた重賞の3連単平均配当は48万2570円と荒れるレースが続いている。きさらぎ賞も一波乱あるのではないだろうか。
ホープフルS(G1)で3着のヨーホーレイク、まさかの逸走で競走中止となったものの潜在能力が高く評価されるランドオブリバティ、アイビーS(L)でオーソクレースとタイム差なしの2着だったラーゴムらが上位人気に予想される。
そんな中、アランデル(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)を波乱の使者として注目したい。
7月の函館で新馬戦を勝ったアランデル。次走の芙蓉S(OP)はランドオブリバティに3馬身半差の完敗だったが、今回は逆転の可能性を秘めている。
まず、開催が進んで荒れた中京の芝は力を要するため、ハービンジャー産駒のアランデルにとってプラスとなりそうだ。
1月の中京芝コースで、最も勝っている種牡馬は5勝のロードカナロア。これにディープインパクトが4勝で続いている。ハービンジャーは16頭が出走して1勝もしていないが悲観する必要はない。
●1月中京芝コースの種牡馬別、平均人気と平均着順
ロードカナロア 6.2番人気 6.9着
ディープインパクト 5.8番人気 7.9着
ハービンジャー 8.6番人気 7.3着
ロードカナロアは人気よりもやや着順が落ちる結果となっており、ディープインパクトの着順は人気より2つ以上落としている。それに対して、ハービンジャーは人気以上の結果を出しているため、期待以上の走りをしてくれるはずだ。また、これはディープインパクト産駒であるヨーホーレイクとランドオブリバティにとって不安材料でもある。
2つ目に注目したいのが、鞍上の池添謙一騎手だ。
これまでアランデルの全レースで手綱を取っている池添騎手。今回のきさらぎ賞にはデビューから5戦すべてでコンビを組んできたショウナンアレスも出走するが、アランデルの騎乗を選んだ。つまり、こちらの方が重賞制覇のチャンスと感じているのだろう。
池添騎手、大竹厩舎、シルクレーシング、ハービンジャー産駒という組み合わせは18年の有馬記念(G1)を制したブラストワンピースと同じ。縁起のいいコンビで、アランデルはタイトルを目指すことになる。
先週の開催で騎乗停止処分を受けた池添騎手にとって、きさらぎ賞は騎乗停止前、最後の重賞。京都記念(G2)のモズベッロ、ダイヤモンドS(G3)のオーソリティ、フェブラリーS(G1)のエアスピネルと、有力馬の騎乗機会を失っているだけに気合が入るだろう。
PICK UP
Ranking
5:30更新ドウデュース×武豊で有馬記念(G1)!? 【香港マイル】獲得賞金「イクイノックス超え」の最強マイラーが出走!世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
主戦・武豊不在「代打ルメール」で2度目の王者返り咲き。「砂のディープインパクト」が魅せた不屈の闘志【競馬クロニクル 第33回】
「2戦無敗」G1挑戦も川田将雅にスイッチ…ジャスティンパレス、ママコチャと有力馬の「降板」相次ぐ若手騎手に同情の声
- 【有馬記念】イクイノックス引退で19年ぶり「秋古馬三冠」ならず…「三冠皆勤」のライバルに託すバトン
- 【結果発表】「無敗三冠」ミックファイア×「武豊」ヤマニンウルス×「Mデムーロ」セラフィックコール! 3歳ダート3強の白熱バトル【GJ読者アンケート】
- ディープインパクト×ブラックタイドの「インブリード」は? イクイノックス引退などで今後注目が高まりそうな「全きょうだいクロス」
- 【有馬記念】ソールオリエンス×川田将雅に「克服すべき」課題!? 超強力なコンビ誕生も、不安は「騎手」の距離適性?
- ロードカナロア後継種牡馬に期待の新星が加入!その裏で「種牡馬リーディングトップ」は深刻な後継不足
- 【チャンピオンズC(G1)予想】レモンポップは黙って消し! 実績の割に人気のない穴馬を押さえて高配当狙い
- 【阪神JF(G1)展望】ボンドガール、コラソンビート、サフィラらに「103頭で1勝」の壁!? 逆転候補はB.ムルザバエフと新コンビのハーツクライ産駒
関連記事
JRA武豊に“捨てられ”失意のドゥラモンドに“飽き性”疑惑!? きさらぎ賞(G3)「中京開催」でドゥラメンテの血が騒ぐか
JRA川田将雅「勝った馬が強かった」と白旗を上げた「真の怪物」がきさらぎ賞(G3)へ。「コントレイル」に次ぐ超時計6馬身差圧勝ボーデンが敗れた「相手」とは
JRA「立て直しは簡単やない」ランドオブリバティに“暴走”の前兆……。きさらぎ賞(G3)安藤勝己氏の「懸念」が現実に?
JRA【きさらぎ賞(G3)展望】武豊ヨーホーレイクと「大逸走」ランドオブリバティが激突!デビュー前はダノンザキッドに“圧勝”ダノンジェネラルは試金石の一戦
JRA グラティアス「ルメール確保」は望み薄!? はたしてレシステンシア弟は捨てられたのか…… 皐月賞(G1)直行コントレイル、サートゥルナーリアとの決定的な違い