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JRA「三者三様」ルメールに勝てない3人が抱える爆弾とは!? 川田、福永、松山の弱点が浮き彫り、克服すべきそれぞれの課題

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 先週の開催を終え、3月の中央競馬は2週間が経過。中央競馬は28日の高松宮記念(G1)を皮切りに大阪杯(G1)、桜花賞(G1)、皐月賞(G1)と4週連続のG1ウィークに突入する。

 気温の上昇とともに春の訪れを予感させるこの時期だが、春G1を前にリーディング争いにも注目しておきたい。旬の騎手を推し量るバロメーターの意味合いもあるリーディング争いだが、ここ数年で変化があった。

 2014年から16年にかけて戸崎圭太騎手が3連覇を達成。17年に戸崎騎手の牙城を崩してC.ルメール騎手が、外国人騎手として初のリーディングジョッキーに輝いた。年間215勝を挙げた18年には、05年に武豊騎手がマークした212勝を更新。19年、20年もリーディングを手にして4連覇を達成しており、今年もまた絶対王者としてトップに君臨し続けている。

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 打倒ルメールの急先鋒となったのは実力派として頭角を現していた川田将雅騎手。2019年のリーディングで2位に台頭し、日本人騎手のトップとして首位の座を狙っているが、2年連続で王者の返り討ちに遭って2番手に甘んじている。年始こそ大きく出遅れたが、3月に入って猛反撃。ついには3位松山騎手と1勝差に迫る4位まで巻き返した。

 この二強の争いに一石を投じたのが昨年ブレイクした松山弘平騎手。キャリアハイとなる127勝を挙げ、デビュー初となる3桁台の勝ち数をマーク。史上初となる無敗の牝馬三冠を達成したデアリングタクトとの出会いも、快進撃の後押しとなった。

 無敗のクラシック三冠を制したコントレイル効果もあって、復活の兆しを見せつつあるかつてのリーディング経験者。福永祐一騎手が加わり、騎手リーディングは四強の様相を呈している。

 それでは今年ここまでのトップジョッキー4人の成績を振り返ってみたい。

 まず、ルメール騎手だが【47- 25- 16- 87/175】で勝率26.9%、連対率41.1%、複勝率50.3%と驚異的な好成績は他騎手と一線を画している。現在2位で追っている福永騎手の31勝を大きく突き放しており、絶対王者といっていいだろう。

 2位の福永騎手は【31- 26- 21- 86/164】で勝率18.9%、連対率34.8%、複勝率47.6%と安定感がある。これに続いて3位の松山騎手は【28- 27- 19-130/204】で勝率13.7%、連対率27.0%、複勝率36.3%。驚異的な巻き返しを見せた4位の川田騎手は【27- 13- 17- 69/126】で勝率21.4%、連対率31.7%、複勝率45.2%と、4勝以内の差で3人がしのぎを削っている。

 だが、勝率、連対率、複勝率すべて上回るルメール騎手に対し、3人の分が悪いことも同時に意味する成績であることは否定できない。

 では、なぜルメール騎手と3人にここまでの差が開いているのか。

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