
【2021ドバイミーティング展望】いざ「世界王者」へ!「アラビアンドリーム」を狙う日本馬の走りに世界中が注目
現地時間の27日、アラブ首長国連邦ドバイは「ドバイワールドカップデー」。この日、メイダン競馬場では、通称「ドバイミーティング」と呼ばれる高額賞金の国際競走が多数組まれ、過去には日本からも現役最強クラスが参戦し、幾度となく凱歌を奏して来た。
今年も日本からは計6競走に12頭が参戦する。中でも注目を集めるG1競走から順を追って見て行こう。以下、出走時間は全て日本時間でお伝えする。
まずは第6Rドバイゴールデンシャヒーン(G1)。出走時間は日本時間27日23時40分。ダート1200mで行われる「砂上の韋駄天王決定戦」だ。このレースには日本からW.ビュイック騎手でコパノキッキング(騙6、栗東・村山明厩舎)、坂井瑠星騎手でジャスティン(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)、戸崎圭太騎手でマテラスカイ(牡7、栗東・森秀行厩舎)、R.ムーア騎手でレッドルゼル(牡5、栗東・安田隆行厩舎)の計4頭が出走する。
コパノキッキングとマテラスカイは前走サウジアラビアで行われたリヤドダートスプリントでワンツーフィニッシュを決めており、海外ブックメイカーのWilliam Hill社のオッズによるとマテラスカイが5.5倍の1番人気、コパノキッキングが6.0倍の2番人気となっており、日本馬による初制覇の期待は高い。
続いて第7Rドバイターフ(G1)。出走時間は日本時間28日0時30分。芝1800mで行われるここにはⅯ.バルザローナ騎手でヴァンドギャルド(牡5、栗東・藤原英明厩舎)が登場する。過去にはアドマイヤムーン、ジャスタウェイ、リアルスティール、ヴィブロス、アーモンドアイと日本から5頭の勝ち馬が出ている相性の良いレース。ヴァンドギャルドの注目度はそれほど高くはなさそうだが一発の期待は持てると言えるだろう。
そして第8Rドバイシーマクラシック(G1)。出走時間は日本時間28日1時10分。いよいよ「日本の女傑」が2頭登場する。北村友一騎手&クロノジェネシス(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)は仏ダービー(G1)とサウジカップを制したミシュリフを抑え、目下単勝3.0倍の一番人気と期待大。年明けの京都記念(G2)を制し、かつての輝きを取り戻しつつあるラヴズオンリーユー(牝5、栗東・矢作芳人厩舎)は11倍の6番人気だが、鞍上は日本でもお馴染みのО.マーフィー騎手だけに「マジック」に期待したい。過去、日本からはステイゴールド、ハーツクライ、ジェンティルドンナと3頭の優勝馬が出ており、4頭目の快挙は目前だ。
メインレースは第9Rドバイワールドカップ(G1)。出走時間は日本時間28日1時50分。ダート2000mの「世界最強ダート王決定戦」には昨年のチャンピオンズⅭ(G1)の覇者チュウワウィザード(牡6、栗東・大久保龍志厩舎)は引き続き戸崎騎手とのコンビで挑む。現在単勝11倍の5番人気と伏兵扱いだが、11年ヴィクトワールピサ以来の日本馬による2度目の「世界制覇」を狙う。
他にもゴドルフィンマイル(G2)にはデュードヴァン(牡4、美浦・加藤征弘厩舎)、UAEダービー(G2)ではピンクカメハメハ(牡3、栗東・森秀行厩舎)、同厩のフランスゴデイナ(牡3)、さらにはタケルペガサス(牡3、美浦・加藤征弘厩舎)が出走予定。この2鞍は混戦と見られておりチャンスは十分あるだろう。
世界中が注目する「ドバイミーティング」。日本の精鋭達がその名を世界に轟かせることを期待せずにはいられない。
PICK UP
Ranking
11:30更新横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- JRA最強の「幸運馬主」Dr.コパが語るヤナガワ牧場「大成功」秘話!キタサンブラック、コパノリッキーが誕生したのは「〇〇」のおかげ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
関連記事
JRAコントレイル最大のライバル・サリオスに迫る「春全休」の危機!? ドバイ&豪州で有力視も現在570キロ超「雄大過ぎる馬体」がもろ刃の剣に
JRAヴァンドギャルド勝率わずか「2.3%」の絶望!? 東京新聞杯(G3)「ディープ×サドラーの法則」発動ならドバイターフ(G1)挑戦は「夢のまた夢」
JRA「海外逃亡」サリオスに課題は山積み!? 姉が示した「解決案」無効で八方塞がり……。ドバイで蘇る香港遠征「失敗」の苦い記憶
ダイワスカーレットは「ドバイワールドカップ」を勝てたのか? 無念の故障引退から11年、主戦・安藤勝己氏が語る「ダート適性」
「藤田さんにはいつも怒られていたけど……」M.デムーロ思い出の1頭。有馬記念「2cm差」の勝利、ドバイで悲願達成ヴィクトワールピサが新天地へ