JRA「海外逃亡」サリオスに課題は山積み!? 姉が示した「解決案」無効で八方塞がり……。ドバイで蘇る香港遠征「失敗」の苦い記憶

27日、JRAはドバイ国際競走(3月27日)に登録した日本馬58頭を発表した。
昨年の春秋グランプリを制したクロノジェネシスは第1希望にドバイシーマC(G1)、第2希望にドバイターフ(G1)、2月のサウジCに出走を予定しているチュウワウィザードはドバイワールドC(G1)に登録を行っている。また、グローリーヴェイズはドバイシーマCが第1希望だが、ドバイワールドCを第2希望にするという意外なエントリーもあった。
その中で、昨年のクラシックを沸かせた世代No.2の呼び声高いサリオス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)はドバイターフの登録を行った。
昨年は皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)ともにコントレイルの2着に敗れたサリオス。秋初戦は毎日王冠(G2)を快勝し、天皇賞・秋(G1)への参戦を熱望する声が多くのファンから上がった。しかし、2000mという距離が適性外ということから出走することはなかった。
その後はマイルCS(G1)に出走するも、初の馬券圏外となる5着。だが、敗れはしたものの、前残りの展開を後方から上がり最速の末脚で追い込み、負けてなお強しの内容だった。
1600~1800mが適性距離と考えられるサリオスにとって、1800mで行われるドバイターフは最適なレース選択と言えるだろう。同時期に国内で行われる大阪杯(G1)が2000mということも、海外遠征を候補に挙げる理由かもしれない。
昨秋は香港遠征も選択肢にあったサリオスだが、届いた招待は第1希望の香港マイル(G1)ではなく、第2希望の香港C(G1・芝2000m)だったという苦い経験もしている。結局は社会情勢も影響してマイルCSに向かうことになったが、これも国内残留と全く無関係ではないだろう。今回は無事に遠征できることを願いたい。
「サリオスには『鞍上調整』の課題があります。これまでのレースは半数以上が短期免許の外国人ジョッキーが乗っていますが、コロナ禍ということで来日に期待できない状況です。
毎日王冠はC.ルメール騎手で制していますが、同騎手が主戦を務めるグランアレグリアとサリオスは同じマイル路線。また、マイルCSはM.デムーロ騎手が手綱を取りましたが、消極的な騎乗だったことで心象が良くないかもしれません。ドバイ遠征となれば、世界のトップジョッキーが集まるので鞍上調整は楽だと思いますが、国内だと今後も難航しそうですね」(競馬記者)

この鞍上問題の解決策として期待されるのが距離延長である。半姉のサラキアは昨年のエリザベス女王杯(G1)、有馬記念(G1)で2着に好走しており、サリオスも2000m以上の距離に対応できるのではないかとも考えられる。
フィエールマンが引退したため、ルメール騎手は中長距離路線のお手馬不在となった。その枠にサリオスが入れば、鞍上問題は無事解決となるはずだった……。
しかし、菊花賞(G1)で2着に入ったアリストテレスがルメール騎手とのコンビでAJCC(G1)を快勝。こちらが中長距離路線の最有力パートナーに急浮上した。
ことごとくルメール騎手と縁のないサリオス。今後のローテーションと鞍上に注目したい。
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