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JRA サリオス、グランアレグリアに待ち受ける「52戦0勝」の鬼門とは……。 大阪杯(G1)コントレイル優勢を後押しするジンクス

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 JRAの開催はいよいよ4月に突入。4日には、春本番を告げる大阪杯(G1)が阪神競馬場で開催される。

 G1昇格後、5年目を迎える今年の大阪杯。昨年の三冠馬コントレイルを中心に、グランアレグリアとサリオスの三つ巴ムードが漂う。

 3強はそろって昨秋からのぶっつけ本番と条件は同じ。ただし、『netkeiba.com』の予想オッズではコントレイルが1.6倍、グランアレグリアが2.3倍、サリオスが6.7倍で(29日14時現在)、“3冠馬”という肩書も手伝って、本番でもコントレイルの1番人気が濃厚だ。

 注目したいのは、3度目の直接対決で打倒コントレイルに燃えるサリオスと、初距離で真価が問われるグランアレグリアの2頭。両馬に共通するのは、ともに関東馬という点である。この事実がコントレイルのG1・5勝目を後押しする可能性があるという。

「今回で65回目を迎える大阪杯ですが、G2時代から長らく関東馬には鬼門のレースとして知られています。関東馬が最後にこのレースを制したのは1999年。1番人気に支持されたサイレントハンターが見事な逃げ切り勝ちを収めました。それ以降、関東馬は一度も勝つことができていません」(競馬記者)

 2000年から昨年までの21年間で、のべ52頭もの関東馬が大阪杯に出走しているが、その成績は「0-6-2-44」。2着は6回を数えるが、勝利するには至っていない。G1昇格後の過去4年間では「0-0-1-14」と連対もない。

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「単に強い関東馬が出走していないだけなのでは?」という声も聞こえてきそうだが、そうとも言えない。実際に過去2年を見ても、19年ブラストワンピース(6着)と20年ダノンキングリー(3着)はともに1番人気に支持されている。

「栗東に坂路が設置され、関西馬が関東馬を圧倒しはじめたのは1990年頃。大阪杯に限らず、その頃から関東馬が関西に遠征して重賞を勝つことはあまり多くないのが現実です。ただ、大阪杯には実力のある関東馬の参戦も多く、その中での21年間未勝利というのは、もはやジンクスともいえるでしょう。

今年出走するグランアレグリアとサリオスはともに、距離こそマイルですが、阪神芝G1勝ち馬でもあります。2頭とも鉄砲実績もあり、この舞台ならサイレントハンター以来の勝利も十分あると思いますよ」(同)

 今年はグランアレグリアとサリオスに加え、クレッシェンドラヴが美浦から遠征する。果たして、22年ぶりの関東馬勝利は見られるか。

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