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JRA「トウカイテイオー以来」から2年連続ソダシ&エフフォーリア無敗制覇! 昨年デアリングタクト&コントレイルに続く三冠の期待

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エフフォーリア 撮影:Ruriko.I

 先週、中山競馬場で開催された牡馬クラシック第1弾の皐月賞(G1)は、横山武史騎手の2番人気エフフォーリアが快勝。デビューから無傷の4連勝でG1勝利を遂げた。

 無敗でのクラシック制覇は、同じく無敗で桜花賞(G1)を制した白毛馬ソダシと同じ。今年のクラシックは牡牝ともに無敗馬が制したことになる。

 そして、これは昨年に桜花賞をデアリングタクト、皐月賞をコントレイルが制したのと同じく2年連続での快挙だった。

 この記録がいかにレアケースであるかといえば、桜花賞と皐月賞をともに無敗馬が制した事例が、昨年でさえわずか2回目だったということである。

 1991年のクラシックはシスタートウショウがデビューから4連勝で桜花賞を制し、トウカイテイオーがデビューから5連勝で皐月賞を優勝して達成した。その後、シスタートウショウはオークス(G1)を2着に敗れ、トウカイテイオーは2冠を制覇したものの、ダービー後に骨折が判明して3冠への道は閉ざされた。

 そんな2頭の無念を晴らしたのが昨年、無敗で3冠馬に輝いたデアリングタクトとコントレイルの2頭。史上初の牡牝無敗三冠馬の誕生に沸いたのは記憶に新しい。

 にもかかわらず、競馬史に残る快挙が達成された翌年にまた、同様の偉業がなされたことは相当な大ニュースといえることは間違いない。

 無敗馬であることは同世代で突出した能力の持ち主でなければならない。また、そのような高いポテンシャルを持つ馬が、牡牝それぞれ存在している必要がある。

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 芝G1・9冠馬となったアーモンドアイさえ、牝馬三冠はクリアしながらもデビュー戦では2着に敗れており、無敗の三冠馬ディープインパクトにしても、同世代の牝馬には無敗三冠を達成した牝馬はいなかった。

 これらの複雑な条件がすべて重なったときにのみ、誕生するのが牡牝の無敗クラシック優勝馬なのだ。

 ここまででも極めて珍しいのだが、まだ現在進行形ということに夢がある。

 桜花賞馬ソダシは阪神JF(G1)に続いてライバル・サトノレイナスを返り討ち。皐月賞馬エフフォーリアは3馬身差の圧勝で同世代に敵なしを印象付けた。

 このまま2頭が二冠を制し、もし無敗三冠馬になるようなことがあれば、我々はとんでもない奇跡を2年連続で目撃することになるのかもしれない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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