JRA【福島牝馬S(G3)展望】新潟開催で「得する馬損する馬」。今年はヴィクトリアマイル(G1)に直結も!?

24日、今年は新潟競馬場で第18回福島牝馬S(G3)が行われる。このレースが新潟で開催されるのは、東日本大震災に見舞われた2011年以来、2度目となる。
距離は1800mで変わらないが、コーナーを4つ回る右回り福島に対し、新潟はワンターンの外回り、かつ左回りで、問われる能力は全く異なる。直線の距離も300m弱しかない福島に対し、新潟は659mで、その差は実に2倍以上。開催地変更で、得する陣営と損する陣営に分かれそうだ。
新潟開催を味方につけられそうなのが、全姉にジェンティルドンナがいるドナアトラエンテ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だろう。
2歳時の8月新潟1800mでデビュー勝ちするなど、早くから大きな期待を背負っていた。しかし、その後は休み休みの出走で、2勝目を挙げたのはデビューから約1年半後の4歳2月。5歳となった今年1月に3勝クラスを勝ち上がり待望のオープン入りを果たした。
通算成績は「4-4-1-1」と堅実で、唯一の着外が重賞初挑戦となった前走の中山牝馬S(G3)。1番人気に支持されたが、9着に敗れた。
ただし敗因は明らかで、不良馬場の影響が大きかった。騎乗した戸崎圭太騎手もレース後に「前半はリズム良く行けましたが、最後は馬場に脚をとられる感じで、末脚が残っていませんでした」と話しており、良馬場なら重賞で通用する力は持っているはずだ。
新潟も2度経験しており、「1-1-0-0」。狙って左回りを使われていた経緯もあって、ドナアトラエンテにとって開催変更はプラスに働くだろう。鞍上が好調の川田将雅騎手に替わるのも心強い。遅れてきた大物が2度目の重賞で真価を発揮できるか。

“現役最強の1勝馬”シゲルピンクダイヤ(牝5歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)が約2年半ぶりの勝利を狙う。
3歳時には桜花賞(G1)2着、秋華賞(G1)3着という好走歴もあるが、主な勝ち鞍はいまだに「2歳未勝利」で、2勝目が遠い。そうこうするうちに、2歳下の半妹シゲルピンクルビーが先月のフィリーズレビュー(G2)で、一足先に2勝目を飾った。姉もこれに続きたいところだ。
新潟開催も味方につけられそうだ。ゲートインに不安があるシゲルピンクダイヤにとって、発走地点が正面スタンド前の福島より向正面からスタートする新潟はプラス。また、関西馬のシゲルピンクダイヤにとって輸送距離が短くなるのも好条件といえる。
ただし、鞍上の和田竜二騎手は福島開催を望んでいたかもしれない。福島ではこれまで重賞13戦3勝と好相性だが、新潟では23度騎乗した重賞で未勝利。和田竜騎手にとって24度目の新潟重賞挑戦で、シゲルピンクダイヤにとっては自身14度目の重賞挑戦でともに初勝利を挙げることはできるか。
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