
JRA ナリタタイシン、ウイニングチケット、ビワハヤヒデ「BNW」は何故ファンに愛されたのか。天皇賞・春(G1)27年前の阪神開催は「3強対決」の最終章
5月2日に行われる今年の天皇賞・春(G1)は、京都競馬場の改修工事の影響で27年ぶりに阪神競馬場で開催される。
27年前の1994年は3歳馬のナリタブライアンが史上5頭目の三冠を達成した一年だったが、天皇賞・春の主役はその兄で菊花賞馬ビワハヤヒデだった。
前年のクラシックで生涯のライバルとなる皐月賞馬ナリタタイシン、ダービー馬ウイニングチケットとしのぎを削り、彼ら3強はそれぞれの頭文字から「BNW」と呼ばれ、今も多くのファンに愛されている。
本来「3強」という表現は、皐月賞・日本ダービー・菊花賞が綺麗に分かれた後で付けられたりするものだが「BNW」という愛称が誕生したのは、クラシック第1弾となる皐月賞の直後だった。
6戦4勝2着2回で連対中100%だったビワハヤヒデと、4連勝で弥生賞(G2)を制したウイニングチケットが初めて激突した皐月賞。
ファンは勝ち味に遅いビワハヤヒデよりも、決め手のあるウイニングチケットを1番人気に支持し、単勝オッズも前者が3.5倍、後者が2.0倍とやや開きがあった。
しかし、レースは前を行くビワハヤヒデを目掛けて早めに動いたウイニングチケットが失速。食い下がるガレオンとシクレノンシェリフを振り切ったビワハヤヒデが最初の一冠を手にするかに思われたが、そこを外から3番人気のナリタタイシンが強襲。最後はクビ差捉えて「BNW時代」の幕開けを告げた。
1番人気の重責を背負い、勝ちを意識して早めに動いたウイニングチケットに対し、3番人気ながら単勝9.2倍だったナリタタイシンは、あくまで挑戦者だった。それが最後の直線に懸ける武豊騎手の大胆な騎乗にもつながり、レース後には「ユタカマジック」と絶賛された。
続く日本ダービー(G1)で負けられないのはウイニングチケットだった。
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