真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.04.26 11:00
JRA ナリタタイシン、ウイニングチケット、ビワハヤヒデ「BNW」は何故ファンに愛されたのか。天皇賞・春(G1)27年前の阪神開催は「3強対決」の最終章
文=大村克之
1番人気に支持された皐月賞ではライバルのビワハヤヒデを捉えられず、弥生賞で負かしたはずのナリタタイシンに逆転を許す不甲斐ない内容。結果は4着だったが、3位入線のガレオンが8着に降着した繰り上がり。「BNW」の名誉ためにも、日本ダービーでは乾坤一擲の走りが期待された。
3歳馬の頂上決戦は、絵に描いたような3強のレースだった。ただ、皐月賞を勝ったナリタタイシンが単勝4.0倍、クビ差の2着だったビワハヤヒデが3.9倍、4着に敗れたウイニングチケットだったが3.6倍と、ファンは再び「W」を1番人気に支持した。
レースは、まさにウイニングチケットの主戦・柴田政人騎手の気持ちが前面に出た会心の内容だった。
皐月賞を早めに動いて敗れたウイニングチケットだったが、この日はさらに積極的に動き、東京の長い直線半ばで一気に先頭に躍り出ると、今度は逆にビワハヤヒデに追いかけさせる展開に持ち込んだ。
だが、ビワハヤヒデも激しく食い下がり、外からはナリタタイシンらが並びかけてくる。誰もが一瞬ウイニングチケットの敗戦を予感したが、柴田政騎手の渾身の右ムチが入ると、そこからさらにもう一伸び。ライバルたちの追撃を振り切り、世代の頂点に立った。
「世界のホースマンにダービーを勝ったことを伝えたい」
関東の名手・柴田政騎手にとっては、これが19回目の挑戦にして初のダービー制覇。2着ビワハヤヒデの岡部幸雄騎手も「直線でよく差を詰めたけど、かわせるとは思えなかった」と語るほど、この日のウイニングチケットと柴田政騎手は120%を出し切っての戴冠だった。
残すは菊花賞(G1)となり、追い詰められたのはビワハヤヒデだった。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- JRA天皇賞・春(G1)エタリオウの「扱い」が鍵? 「最強コンビ」桃井はること楠原安里梨が占う平成最後の聖戦
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
- 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
- 【NHKマイルC】ファンの興味は「15番枠」が1番人気?固唾をのんで待つ運命の枠順発表…ただの偶然で済まされない「幸運」を手にするのはどの馬か
- JRA矢作芳人調教師「馬場のことは、いつも棟広に聞いているぐらいだから」ジャパンC(G1)にコントレイルを出走させる名伯楽も信頼!『KEIBAコンシェルジュ』棟広良隆氏【特別インタビュー】
- 競馬・パチスロ「勝ちまくり」の無双モード!?「キャプテン渡辺」が濃厚すぎる上半期を振り返る!!【特別インタビュー】
- 【NHKマイルC】父は名マイラー、母もマイルG1馬の「黄金血統」、前走惨敗で評価急落も…注意しておきたい激走候補2頭
- 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
関連記事
JRA【天皇賞・春(G1)展望】コントレイル世代のディープボンドVSアリストテレスが一騎打ち! 27年ぶり阪神開催は大混戦★上位人気馬予想オッズ付き★
JRA 武豊「想像以上の回復」にワールドプレミア返して!? 天皇賞・春(G1)には「菊花賞4着馬」と新コンビ結成の可能性も
JRA 武豊ワールドプレミア降板!? 天皇賞・春(G1)復帰も「騎乗予定馬はゼロ」。2017年、最下位に沈んだ「エアスピネルの悪夢」再来も
JRA「次走」天皇賞・春(G1)もカレンブーケドールは“指定席”!? ハルウララの父など驚異的な“2着力”を誇る「歴代最強のシルバーコレクター」とは
JRAワールドプレミア「前哨戦3着」は天皇賞・春(G1)好走の布石!? 武豊は昭和、平成に続き令和でも盾男襲名なるか