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JRA「西高東低」の騎手界に一石投じた永野猛蔵の圧倒的な存在感! 関係者からも「乗れる若手」と高評価、期待の新人がいまだに克服できない超苦手条件は意外にも……

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永野猛蔵騎手 撮影:Ruriko.I

 2場開催の先週も2勝を挙げ、早くも12勝を挙げている永野猛蔵騎手。関東の新人としては異例の早さで勝ち星を量産中だ。

 長らく西高東低の状況が続いている競馬界では、リーディング上位に軒並み関西所属の騎手が名を連ねている。低迷していた関東所属の騎手が栗東移籍でチャンスを掴んで活躍した事例もあるなど、東西の格差は軽視できない。

 そんな中で関東所属の新人としては、永野騎手の存在は一際目立っている。

「最近の新人は総じて関西でのデビューを希望します。それはバックアップ体制の違いや減量騎手を重宝する風土の違いが大きいのですが、彼はそういった逆境を見事に跳ね返しています。

やはり1番の功績は所属する伊藤圭三調教師が大半の管理馬を任せてくれる事でしょう。それに付随して他厩舎の依頼も増えてきました。

調教師によってはウチの馬が中心だから他厩舎の馬は断れなんて理不尽な方もいますが、そういった事もないので関西からの依頼などもどんどん来ているようです」(関東のトラックマン)

 乗れると分かってから依頼する、いわゆる後追いが主流となっているのが関東の特徴。そのため、永野騎手が乗れるとわかった上で減量も利く平場では引っ張りだこの大人気らしい。

 とはいえ、伊藤圭厩舎のカラーは如実に出ていて、永野騎手の勝ち星は全てダートで挙げたもの。驚くことに、芝では1着どころか連対すらしていないのは、今後の課題となりそうだ。

 これには当の本人も自覚があるようで「芝で結果を出せてないのは気にしています。最初の頃は左回りも苦手意識があったのですが、新潟や東京で乗るうちに慣れてきました。なので、次は芝でも勝てるように努力したいです」と、苦手としている芝の克服に向けて、強い意欲を見せていた。

 永野騎手に依頼したことのある調教師からも高い評価を受けていた。

「最初はコーナリングなども膨れたり、ロスの多さが目についたが、吸収力というか対応の早さが彼の持ち味だと思う。また、前に行くだけの競馬ではなく、差し馬や追い込み馬でも勝っているように落ち着いて乗れている点も新人離れしているかな。

後は余裕が出てきた時の私生活の乱れが心配だが、最近の若い子の中では凄く真面目な方で調子に乗っているなどの悪い話も聞かないし、大丈夫じゃないかな」(某調教師)

 今後も関東主場で乗る予定だが、勢いのある秋山稔樹騎手や小林凌大騎手などは北海道の予定で、これからはより永野騎手に依頼が集中する事は必至だろう。

 この調子で実力をつけていけば、更なる勝ち星の量産が期待できそうだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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