パチスロ「設定不問で万枚」が狙える超荒波AT！ 己の引きが出玉を加速させるアノ「名機」を振り返る!!

「荒波スペック」といえば何の機種を思い浮かべるだろうか。最近なら山佐の『パチスロ 鉄拳４デビルVer.』がその最たる例で、出玉増加の軸となるAT「デビルラッシュ」の初当り確率は、設定1で驚異の「1/1877（設定2～5は未解析）」だ。

「一日打ち込んでもATに入らなかった」というプレイヤーも少なくなく、6号機史上トップクラスの荒波マシンといって過言ではない。

　また、6月にリリースされた『百花繚乱 サムライガールズ』（エンターライズ）も、荒すぎる出玉性能が一部ファンの間で話題となっている。

　基本的にボーナス（1/233 ~ 1/132）を積み重ねて出玉を増やしていくのだが、ひどい時は右肩下がりで「-2000枚」なんて当たり前のように起きる反面、短時間で「+5000枚」も軽く狙える印象だ。

　某ホール店のデータカウンターでは、スランプグラフが『鉄拳４デビルVer.』に続く荒さを誇っており、「出ない時は全く出ないけど、出るときは凄まじい勢いで出る」という、まるで5号機のような出玉設計といえる。

　そんなエンターライズといえば、2014年3月にリリースされた『モンスターハンター 月下雷鳴』をご存じだろうか。本機は3種類の疑似ボーナスで出玉を伸ばしていくAT機で、通常時は「ゲーム数解除」や「レア役からのCZ」などから、AT突入を目指すゲーム性だ。

　本機は筆者もよく打っていた機種なのだが、最大の魅力は「設定不問で万枚を目指せる」という点である。最近の機種は低設定でも遊びやすい反面、大量出玉が狙える機種はごく一部である。しかし、本機はそんなのお構いなしに「波乱な展開」を巻き起こしてくれた。

　そんな爆発力も魅力的だが、完成度の高い「ゲーム性」もプレイヤーの心を掴んだ。AT中は敵モンスターを討伐すれば継続するのだが、その展開はレア役やベルの引き次第で大きく変わる。あっさり勝てることもあれば、「あと一回攻撃すれば勝てる」という場面で、ベルやレア役が引けず負けてしまうということもあり、この「ハラハラ感」が堪らないのだ。

　そしてもう一つ、手に汗握る場面がある。それは「リオレイア希少種」が出現したときである。ほとんどのモンスターは、討伐後の報酬として「剥ぎ取りチャンス」からボーナスストックを1個獲得できる（レア役を引けばさらに1個ストック）のだが、「リオレイア希少種」に関しては上位互換の「剥ぎ取りチャンスG」となり、50%ループでボーナスをストックしてくれる。それゆえ、絶対に「負けられない狩猟」となるのだ。

　いま思い返してみれば、かなりの荒波スペックではあったものの、間違いなく5号機ATを代表する「名機」のひとつといえる。今後の最新作にも期待が高まるばかりだ。

（文＝ひろ吉）

<著者プロフィール>

　IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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