GJ > パチンコ・パチスロニュース > パチンコニュース > 「甘い台」を巡る攻防…
NEW

パチンコ店「激アマ台」を巡る「何でもアリ状態」の問題!?

【この記事のキーワード】, ,

 これは私が学生だった頃で、まだまだパチンコホールの新装開店が激アツのお祭りだった時代の話。当時の新装開店は「新台さえ確保できれば勝利濃厚」というくらいにアツく、開店前に並ぶ時間すら楽しくて仕方なかったのだが…。

 そのような時代には、困惑するような問題も起こるものだ。現在では絶対に許されない不正だが、昔の「何でもアリ状態」だった頃には朝イチの開店時に予め台にモノが置かれてあり「確保できないようにしてある」ケースに直面することがあった。

 当然、その『指定台』は甘い調整、高設定、モーニング台など、客が歓喜するよう施されているだろう。しかし、現在のように入場抽選もない時代。かなり早い時間から並ぶ打ち子は先頭になり、指定台を確保してしまうのだった。

 稀に先頭でないこともあるが、一般客も台に置かれているモノに対し不審に思うだろう。しかし、どうすることも出来ず他の台に座るしかないのだ。繰り返すが、これは現在では絶対に許されない行為。かつての「何でもアリ状態」だからこそ起きていた問題なのだが…。

 それを見過ごせず、悪しき行いに風穴を開けるべく1人の男が立ち上がった。それは何を隠そうこの私だった。

 ある日の新装開店、2時間前に先頭で並び「指定台何するものぞ!」と言わんばかりに勢い良くダッシュ。すると置いてあったライターをポケットにしまいこみ、複数ある指定台の1台を確保したのである。あとはその“甘い台”を時間の許す限りひたすら打つだけだ。

 当然のごとく、指定台を確保できなかった打ち子が文句を言ってきた。だが「何も置かれていなかった」の一点張り。何とかそれを押し通し、その日は気持ちよく勝つことが出来たのだが…。

 翌日は“彼ら”が更に早く並ぶだろうと予想し、私も前日より1時間早めに店に到着。しかし、何とすでに数人が並んでいたのだ。

 その光景を見て少し驚いたが、私はめげなかった。開店と同時に猛ダッシュすると、彼らを払いのけ指定台を確保。台にあぶれた1人が激しい剣幕で詰め寄ってくるが「知らん!」の一点張りである。結果として、この2回目は上手くいかなかったのだが…。

 今以上に『常連客』が権力者だった時代で、複数人のグループでパチンコを生業とする者も多かった時代。それだけに客同士の揉めごとも多く、そういった流れの中で言葉の争いだけでは終わらないことも多かった。

 無傷で済んだだけでもラッキーだったのかもしれない。中にはトラブルで、もっと酷い目にあったという話もよく耳にしたからだ。

 そう考えると昔と比べ、最近のパチンコ店は随分とクリーンなイメージになったと思う。それでも私は、どことなく怪しい雰囲気を醸し出ししている昔のパチンコ店が大好きなのだが。「そんなお店が何処かにないだろうか」と思う今日この頃である。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

【注目記事】

パチスロ実戦「ボーナス確率1/1000」の悲劇…!?

パチスロ6.2号機「9ラウンド目」勝利で「継続率89%」!?

パチンコ新台14万発も期待「ラウンド間0.4秒」の爆速!

パチンコ店「激アマ台」を巡る「何でもアリ状態」の問題!?のページです。GJは、パチンコ・パチスロ、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • パチンコ
  • パチマックス
  • 総合