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JRA【スワンS(G2)展望】川田将雅×ダノンファンタジーVS和田竜二×ステルヴィオ! マイルCS前哨戦でG1馬が激突!

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 30日、阪神競馬場ではマイルCS(G1)の前哨戦、スワンS(G2)が行われる。今年は複数のG1馬が集結するハイレベルな一戦となりそうだ。

 ダノンファンタジー(牝5歳、栗東・中内田充正厩舎)は、3年前の阪神JF(G1)覇者。その後は桜花賞(G1)と秋華賞(G1)で1番人気を裏切るなど、その才能をフルに発揮できないまま5歳秋を迎えてしまった。

 今年に入ってからの3走は5着、12着、7着と衰えは隠せない。しかし5着に敗れた阪急杯(G3)は出遅れての結果。その後の2戦は高松宮記念(G1)とヴィクトリアマイル(G1)で、展開も不向きだった。

 古馬になってからの唯一の重賞勝利は昨年末の阪神C(G2)。今回と同じ阪神芝1400mで、本馬にとっては現状ベストの舞台といえるだろう。

 コンビを組むのはデビューから主戦を務めてきた川田将雅騎手。3戦ぶりの手綱で、ダノンファンタジーに重賞6勝目をもたらすことはできるだろうか。

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 3年前のマイルCSを制したステルヴィオ(牡6歳、美浦・岩戸孝樹厩舎)は、和田竜二騎手との初コンビで臨む。

 この馬も昨年末の阪神Cから近3走は12着、10着、7着と冴えない。しかし、3走前は出遅れが全て、2走前の根岸S(G3)は初のダートで適性外だった。前走・京成杯AH(G3)は7か月半ぶりの実戦に加え、58kgを背負っての0秒4差なら、見限るのは早計だ。

 実際、京都が舞台だった昨年のこのレースでは道中の不利を跳ね返し、2着に突っ込んでいる。現状は距離も1400mがベストで、陣営としても叩き2戦目のここで結果を出したいところだろう。

 マイルG1勝ちの経験がある古馬2頭に相対するのは3歳馬2頭だ。

 デビューから7戦連続で1600mを使われてきたホウオウアマゾン(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)。馬券圏外に敗れたのはG1の2戦だけで、それ以外の5戦はきっちり連対を果たしている。

 古馬との初対戦、かつ初の距離短縮で見せ場を作ることはできるか。今後を占う意味でも重要な一戦となりそうだ。

 ルークズネスト(牡3歳、栗東・浜田多実雄厩舎)は、3月のファルコンS(G3)でグレナディアガーズを下した実力馬。それ以来、自身2度目となる1400m戦で重賞2勝目を狙う。

 NHKマイルC(G1)10着後は夏を休養に充て、今月3日のポートアイランドS(L)で復帰。勝ったプリンスリターンとクビ差の2着に入り、古馬とも手合わせ済み。内回りと外回りの違いはあるが、2歳未勝利戦を阪神で勝ち上がっているのも心強い。

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 クリノガウディー(牡5歳、栗東・藤沢則雄厩舎)は、スプリンターズS(G1)8着からの巻き返しを図る。

 その前走は3角7番手、4角では10番手と位置取りが後ろ過ぎた。1400mなら、もう少し前目の位置を取れるだろう。陣営も認めているようにベストは左回りだが、阪神でも朝日杯FS(G1)でグランアレグリアに先着した経験がある。

 手が合う岩田康誠騎手とのコンビで重賞初制覇を狙う。

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 タイムフライヤー(牡6歳、栗東・橋口慎介厩舎)は、2年9か月ぶりに芝コースに矛先を向けてきた。芝での勝利は4年前のホープフルS(G1)が最後だが、距離短縮で変わり身を見せられるか。

 この他には、前走キーンランドC(G3)で3着に入り存在感を見せたセイウンコウセイ(牡8歳、美浦・上原博之厩舎)、重賞3勝の実績馬サウンドキアラ(牝6歳、栗東・安達昭夫厩舎)、母がシーザリオという良血馬ファーストフォリオ(牝4歳、栗東・須貝尚介厩舎)などにも注目だ。

 1994年以来、27年ぶりの阪神開催となったスワンSを制するのは果たしてどの馬か。発走は30日15時35分を予定している。

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