JRA荒れる愛知杯(G3)だからこそ警戒したい「特注」サウスポー、波乱必至の牝馬重賞で「完全一致」の伏兵に熱視線!

15日、中京競馬場で行われる愛知杯(G3)は、荒れる牝馬のハンデ重賞として知られているレースだ。
過去10年(※15年は休止)の平均配当は、馬連が約1万4500円、3連単だと約70万4000円。1番人気2勝、2番人気1勝に対し、6~9番人気が5勝、12番人気も1勝と荒れ放題となっている。
今年、出走を予定しているメンバーだと、昨年のローズS(G2)を制したアンドヴァラナウトや前年の愛知杯覇者マジックキャッスルに人気が集まりそうだ。
前者はデビューから7戦すべての手綱を取った福永祐一騎手が負傷により離脱中。後者は前走の府中牝馬S(G2)を1番人気で15着に大敗したばかり。レース後、戸崎圭太騎手が「自分から進む気がなくて、反応がなかった」とコメントしているのは、気になる材料だ。上位人気馬が裏切ってきたこれまでの傾向から、どちらも全幅の信頼を置くには心許ない。
そこで熱視線を送りたい馬が、アナザーリリック(牝4、美浦・林徹厩舎)だ。
前走の秋華賞(G1)を7着に敗れたが、フルゲート16頭立てのレースで8枠15番という不利な枠も痛かった。アネモネS(L)の勝利はあれども、やはり「右回りより左回りでこそ」という印象が残った。
その根拠となるのが、秋華賞前に使われた佐渡S(3勝クラス)の圧勝である。このときは17頭立て芝1800mのレースで、いつもより後ろの後方3番手からの追走。しかも馬場状態の良好な夏の新潟開催で、1000m通過59秒4というスローペースで流れてのもの。
最後の直線で33秒2というメンバー最速の末脚を繰り出すと、前を行く12頭すべてを飲み込んだ。それもハナやアタマの僅差ではなく、2着に入った3番人気ゴルトベルクに2馬身半という決定的な差をつけての大楽勝。明らかにモノの違いを見せつけた勝利だったといえるだろう。
そして、この勝利の価値を裏付けたのが、0秒5差をつけて切り捨てた3着モズナガレボシが、次走の小倉記念(G3)で勝利を挙げたことだ。2着のゴルトベルクにしても、次走のレインボーS(3勝クラス)を勝利と、佐渡S組のハイレベルを証明してみせた。
さらにアナザーリリックに好都合なのは、53キロの斤量というハンデ。いずれも55キロを背負ったG1の舞台で7着に敗れているものの、2勝している54キロよりも軽い。同世代のアンドヴァラナウトの55キロに対し、2キロもらえたのはまたとないアドバンテージだ。
人気を分けるアンドヴァラナウトやマジックキャッスルが、いずれもテン乗りのパートナーと挑むことを考えれば、デビューからの6戦すべてでコンビを組んできた津村明秀騎手との絆も生きて来るのではないだろうか。
12日現在、『netkeiba.com』の単勝予想オッズで、アナザーリリックはライバルたちから離れた5番人気。軽ハンデ、得意の左回りという有利な条件が揃った今回、「特注サウスポー」が、待望の重賞初勝利を決めても不思議ではない。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。
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