
JRA戸崎圭太「約10億円」超豪華な裏切り、全10鞍で未勝利、人気以上の着順ナシ、馬券圏内わずか1回

15日、中山競馬場で行われたカーバンクルS(OP)は、北村宏司騎手の4番人気サンライズオネストが優勝。早め抜け出しから粘り込みを図る1番人気マイネルジェロディ、それに迫るマリアズハートの2頭を、ゴール寸前で外から豪快に差し切った。
4着には2番人気のルッジェーロが入った中、3番人気で13着に大敗したのが、戸崎圭太騎手とダノンチェイサー(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)のコンビだ。
同馬は2017年のセレクトセール1歳セッション、2億7000万円(税込)で取引された超高額のディープインパクト産駒。19年のきさらぎ賞(G3)を勝利し、同年のNHKマイルC(G1)でも4着に入ったが、日本ダービー(G1)を前に故障が判明。
その後、約1年の休養を挟み、20年6月の米子S(L)で戦列に復帰。その年の信越S(L)で3着に入って以降は精細を欠いたものの、初のスプリント戦となった昨年12月のラピスラズリS(L)で0秒1差の3着に好走と復調気配を感じる内容だった。そのため、今回は単勝オッズ6.7倍の支持を集めていた。
芝1200m、16頭立てのレース。14番枠からスタートを切った戸崎騎手とダノンチェイサーは、道中3番手の外目。前半3ハロン33秒1とペースが流れた影響もあったか、4コーナーで手応えが怪しくなると、直線入り口で早くも後退。最後は馬群に飲み込まれた。
「約3年ぶりとなる勝利も期待されていましたが、ほとんど見せ場を作ることができませんでしたね。好走した前走は中団のインで脚を溜め、最後に鋭い伸びを見せていました。今回は行きっぷりよく先行したことが、かえって裏目に出てしまったのかもしれません」(競馬誌ライター)
その好走した前回は菅原明良騎手の手綱。今回、テン乗りの戸崎騎手としても、期待に応えたいところだったが、残念な結果となった。
というのも戸崎騎手はこの日、メインのカーバンクルSが始まる前まで8戦して未勝利、人気以上の着順も1つもなしと大苦戦。ダノンチェイサーは先述の通り、最終のモーソンピークも3番人気に推されたものの、ほとんど見せ場なく6着に敗れたことで土曜の中山は全敗が確定した。
なお全10鞍のうち、3番人気以内の馬には合計で8回騎乗したが、馬券に絡んだのも1番人気のノーブルシルエットで3着に入ったアレキサンドライトS(3勝クラス)のみだった。
「ちなみにダノンチェイサー以外にも、8Rのホウオウセレシオンと9Rのロムネヤが、セレクトセールで2億円を超える高額で落札されており、モーソンピークもクラブ法人のシルクレーシングにて、総額1億5000万円で募集された高馬です。
この日、戸崎騎手が騎乗した全10頭の取引価格や募集額を合計すると、税込みで9億6000万円を超える計算になります。約10億円に迫る超豪華ラインナップだったものの全敗、また人気を上回る着順も1つもなかったことで、ネットの掲示板やSNSなどには、『さすがに酷すぎる』といった声も挙がっていました」(同)
同日の中京では、お手馬のマジックキャッスルが愛知杯(G3)に出走したが、共に遠征はせず。地元で固め打ちも期待されていた同騎手だったが、いまひとつ手綱が冴えない1日となってしまったようだ。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
天才・武豊と帝王・岡部幸雄の意地がぶつかり合った「天と地」の決戦。天皇賞・春(G1)に25年の時を経て再び訪れた「世紀の対決」
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 成績低下のM.デムーロ、三浦皇成に「不穏」な噂…腕だけなく馬質も重要な騎手業、彼らが不満を隠せなかった「決定的な理由」とは
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRA M.デムーロ「低迷」のきっかけはドウデュースの調教師!? 復権に欠かせないのは失った信頼関係の改善か
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- サトノアラジンに「鬱」疑惑!? 香港マイル(G1)に挑む日本マイル王の電撃引退の「裏事情」とは
関連記事
「もっと前行け、ボケィ」JRA岩田康誠の“不可解騎乗”に粗品もキレた!? コントレイルに次ぐ人気を誇った実力馬が「鞍上強化」で一変、C.ルメール「サザエさん症候群」止まらず!? 【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
JRAファンの「苦情」が陣営に伝わった!? 血縁重視の“迷走”から苦渋の決断……コントレイルに次ぐ人気を誇った実力馬が「鞍上強化」で一変
JRA「ノーステッキ」の怪物はまるでドゥラメンテ、戸崎圭太が認める逸材は能力も癖も二冠馬を彷彿!? 陣営は早くもG1を意識
JRA朝日杯FS(G1)「忘れちゃいけない」先週の大波乱、11万馬券の立役者はまたノーマーク? お宝ゲットはあのレースから狙え!
JRA 「ディープインパクト×アルゼンチン牝系」の素質馬がC.ルメールを背にV! 後続に2馬身差つける完勝に「元主戦候補」は何を思う?