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JRA C.ルメール「大外ブン回し」に疑問の声!? 単勝2.2倍の1番人気も、ちぐはぐ競馬で痛恨の2着…

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 22日、中山競馬場で行われた初富士S(3勝クラス)は、大野拓弥騎手の6番人気レッドライデンが逃げ切って優勝。好スタートから先頭に立ってマイペースに持ち込むと、最後まで脚色が衰えずに2勝クラスからの連勝を決めた。

 大野騎手はレース後、「自分のペースで行けました。逃げる形だと気分よく走ってくれます」とコメント。オープンに昇級後も自分の競馬に持ち込めれば、侮れない存在になりそうだ。

 一方、1番人気に推されたC.ルメール騎手とパラダイスリーフ(牡6歳、美浦・木村哲也厩舎)は、追い込み届かず2着に敗退した。

 同馬は、現役時代に重賞を2勝したゼーヴィントの全弟。2019年にデビューから2連勝を決めたが、3戦目の信濃川特別(2勝クラス)3着の後、屈腱炎を発症。約2年間の休養を余儀なくされたものの、復帰戦となった昨年9月の2勝クラスで見事に白星。昇級戦の前走3着を挟んで、今回は単勝2.2倍の支持を集めていた。

 11頭立ての手頃な頭数で行われた芝2000m戦。1枠1番から五分のスタートを切ったパラダイスリーフとルメール騎手だったが、すぐにポジションを下げると1コーナーでは早くも最後方の位置取り。前半1000m通過が62秒1のゆったりとした流れの中、変わらずにシンガリのまま向こう正面を通過した。

 3コーナー過ぎからはルメール騎手の手が動き出したが、なかなか進出を開始することができない。4コーナーで大外を回し、最後の直線残り200mを切った付近でようやくエンジンが点火して猛烈な追い込みを見せたが、勝ち馬のレッドライデンには僅かにクビ差及ばなかった。

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C.ルメール騎手

 レース後、ルメール騎手は「最後にいい脚を使ってくれましたが、エンジンの掛かりが遅い馬なので、直線が長い方がいいと思います」と話した。

 だが、ファンの反応はあまり芳しくないようだ。

 パラダイスリーフはディープインパクト産駒だがあまりスパッと切れず、どちらかといえば先行して早めに仕掛けて長く脚を使い、流れ込むような競馬が向いているタイプだ。ファンにしてみれば、同馬のエンジンの加速が遅いのは分かりきっていることだった。

 また全3勝のうち2勝を中山コースで挙げており、兄のゼーヴィントも全4勝を中山と福島で記録しているなど、小回り巧者の一族でもある。

 ルメール騎手のコメントがいまいち煮え切らないものであったため、SNSやネットの掲示板には、「エンジンの掛かりが遅いのはみんな知ってる」「過去のレース映像とか見てないの?」「もう少し前で競馬してほしかった」など、疑問の声が多く投稿されていた。

「ルメール騎手は先週の京成杯(G3)を1番人気で敗れた際も、レースは前後半がほぼイーブンのペースだったにもかかわらず、『超スローペースでした』と多くのファンが首を傾げざるを得ないコメントを残していました。ちょっと最近は噛み合っていない印象ですね」(競馬誌ライター)

 もともと年間を通じては、スロースターターとして知られているルメール騎手。翌日に行われたAJCC(G2)でも1番人気のオーソクレースで敗退するなど、メインレースでは苦戦が続いているが、本領発揮はいつになるのだろうか。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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