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JRA横山典弘も「脱出」した美浦の風通しの悪さ!? 大物新人騎手らが4勝した関西と連対すらナシの関東……、噂されるエージェントの強過ぎる影響力

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JRA横山典弘も「脱出」した美浦の風通しの悪さ!? 大物新人騎手らが4勝した関西と連対すらナシの関東……、ハズレと噂されるエージェントの強過ぎる影響力の画像1

 デビューしてはや2週間が経過した今年の新人騎手たちだが、例年通りとはいえ、関西の騎手たちは華々しく勝利を挙げている。

 角田晃一調教師を父に持つ大河騎手は、福永祐一騎手以来26年ぶりとなるデビュー2連勝の快挙を達成しただけでなく、翌週の中京でも見事に勝利を飾った。

 当然ながら色々と課題は残っているとはいえ、スタートセンスやコーナーリングは新人らしからぬ感じで、同期で頭一つ抜けた存在になりそうな雰囲気を持っている。

 また、女性騎手として注目度の高い今村聖奈騎手も、2週目に17戦目にデビュー初勝利を挙げた。彼女の場合は福永騎手や岩田康誠、望来騎手のエージェントを務める小原靖博氏が担当しているので、乗り鞍は集まりやすく、数を乗ればそれだけ経験値も上がるので勝ち星も比例して伸びてくるはず。

 他にも大久保友雅や鷲頭虎太ら関西所属の騎手もそこそこチャンスは貰っているので、それほど初勝利に時間はかからないのではないか。

 一方、関東の新人騎手は未だに誰も連対すらしていないように苦戦が続いている。これには関東独特の土壌も少なからず影響がありそうだ。

「元々、関東では新人騎手を育てる風土が根付いていませんし、ある程度乗れるようにならないと自厩舎以外ではなかなか力のある馬には乗せてもらえないことも多いです。そのため、軌道に乗るには相当な時間が必要だと思います」(関東のTM)

 関東でデビューした4人の新人騎手には、現在のところエージェントが付いていないのだが、実は担当するエージェントは既に決まっているものの、担当者の都合により発表できない状況になっているというのだ。

 JRAでは、1名の騎乗依頼仲介者が担当できる騎手の人数に、制限(3名+若手騎手1名)の制限を設けているため、枠が一杯の場合は、現在担当している誰かを切らなければ、代わりの騎手を入れられない事情がある。

「どうやらその辺がスムーズにいかなかったようで、結局は6月か7月あたりにまとめて担当者を発表する方向で動いているようです。問題なのは、右も左も分からない新人をエージェントが振り回している状況ですね。

そのため、関東の新人騎手は自分で番組管理や営業をしなくてはいけませんが、やはり当人の技術不足もさることながら、百戦錬磨のエージェントが付いている騎手には敵いません」(同)

 時代の流れで遅かれ早かれエージェントは付けるのだから、それなら早めに付けた方が得策にも思われる。にもかかわらず、それができないのは一部のエージェントが調教師よりも力を持っているからだという。

「本来なら所属厩舎の調教師が『だったら他のエージェントに頼む』と言ってしまえばいいことなのですが、普段から騎手の手配などで力を持っているエージェントに頭が上がらないということらしいです。

それにエージェント側も騎手の取り合いになるので、これ以上増えないようにと色々と画策して囲っているんです。そういった閉鎖的な環境もあって、ハズレの関東より関西でデビューしたいと希望を出す新人騎手が多いんですよ」(別のTM)

 以前からまことしやかに囁かれている関東特有の村社会だが、新人騎手にもこのような影響が出ているのは少々驚かされる話だ。

 関東で減少した乗鞍を求めて関西に拠点を移した横山典弘騎手が、昨年重賞未勝利から今年は早くも3勝を挙げて復活したのはファンや関係者の間でも話題となった。

 こういった裏話を聞いた感じだと、関西とは違い関東の風通しがいいとはとてもいえなさそうである。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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