出玉が出ないのは「社長や店長のセイ」ではない!? 業界の重鎮たちが“世界情勢とパチンコ”の関連性を解説

　ロシアがウクライナへの軍事侵攻に踏み切り、現在もロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いている。

　世界情勢が不安定になると、形があって「価値が不変」とされる金に資産が集中する。となると必然的に金の価格が跳ね上がるわけで、これがパチンコにも大きな影響を及ぼしている。

　大御所ライター・大崎一万発氏のYouTubeチャンネル「まんぱつ」の動画「【緊急配信】金地金高騰に伴う緊急案件!」によると、東京都(東京都遊技業協同組合加盟店)は大・中・小と3種類の金景品を交換用として提供しているが、金地金の高騰に伴い、1グラムの金景品(大景品)へ必要となる玉数を3月8日から4パチは2240玉から2380玉、1パチは8960玉から9520玉へ変更。

　0.3グラムの金景品(中景品)、0.1グラムの金景品(小景品)については変わらず提供されるという。

　ちなみに、大景品の値上げは2020年8月以来。同年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響による財政悪化などから世界的に金が買われ、相場が高騰したことが理由とされている。

　これについて共演したヒロシ・ヤング氏は、かつて「1グラムの金景品は2,500円」だったと回想し、その当時における1グラムの金の価格は「1,500円くらいだった」とも説明。それが徐々に金の価格が高まるにつれ、交換せずに「金景品を砕いてショップに持ってくヤツ」が増えたことで、その対策として金景品の値上げに踏み切ったのだそうだ。

■世界情勢悪化などによるパチンコ店の負担は…

　また、大崎氏は半導体不足に加えて、原油価格の高騰で「エネルギー代も上がっている」と発言。先日、とあるホールは「電気代が半端ない」「月間あたり新台1台買えるくらい上がった」と嘆いていたそうで、ヤング氏が「ざっと年間600万円」と驚くと、大崎氏は「それを結局、お客さんが負担することになる」と続けた。

　世界の情勢が変化しようとも「パチンコとは無関係」。そう考えているファンも少なからずいるだろうが、大崎氏曰く、「結構、モロに直結する影響を受けている」のが現状。「パチンコは平和でこその娯楽」「我々がパチンコを打てているのは(日本で)戦争が起きていないから」という事実を強調しつつ、これを機にもっと世界の情勢を学べば、実は「玉が出なくなったのは社長や店長のセイではないかもしれない」という事情を「理解できるのでは？」と話をまとめた。

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